THETA(シータ)とは?

2018年に公開された仮想通貨であるTHETA(シータ)は、ブロックチェーンを活用した「非中央集権的な動画サイトの構築」を目標とする仮想通貨プロジェクトです。

アドバイザーにはYouTubeの共同創設者であり、元最高責任者のSteve Chen氏が参加しており、今後より発展するであろう4Kなどの高画質映像時代を担う仮想通貨として注目を浴びています。

YouTube」などが代表的であるこれまでの管理者のいる中央集権的な動画サイトでは、サーバー維持に高いコストがかかり動画の質の低下や今後来るであろう4Kや8Kなどの高画質映像に対応できないなど非効率的な点が多くありました。

しかし、THETAではブロックチェーンを活用することでプラットフォームを分散化し、プラットフォームを利用する多くのユーザーにサーバーを維持してもらうことで高品質な動画の提供を可能にします。

また、ユーザーがサーバーを維持する一方で、そのプラットフォームの維持に貢献してくれたユーザーに対しては仮想通貨などの報酬を支払うことで関係性が成り立っています。

THETA(シータ)の仕組み

シータは、動画プラットフォームである「SLIVER.tv」と提携しています(SLIVER.tvは、eスポーツ観戦をVRで楽しめる配信プラットフォームです)。SLIVER.tvは、シータのブロックチェーンを用いた動画プラットフォームを実際に活用している動画配信プラットフォームです。

SLIVER.tvは現在すでにたくさんのユーザーがいる人気も知名度もあるeスポーツ配信プラットフォーム、ios版、Android版両アプリも提供されています。

VRストリーミング時代に高画質の映像は重要です。しかし現在のインフラではデータセンターが発展途上国にあり距離があるため、安定した高品質映像を継続的に提供するのは難しい状況です。更に、サーバー代も年間数万ドルと高額で 、動画配信プラットフォームで利益を生むことは難しいと言われています。

Sliver.tv では、この解決策としてブロックチェーンを活用しています。視聴者が持っている余分な帯域幅を利用することで、ストリーミングの品質を向上させています。視聴者が自分の帯域幅の共有を許可すると、余分な帯域幅が他の視聴者に共有され、自分が共有した帯域幅量に基づき仮想通貨シータを報酬として得られます。こうして得たトークン(シータ)は 、好きなストリーマーへ贈呈したり、特別コンテンツと交換したり、バーチャルグッズの購入等に使う事ができます。

THETA(シータ)の買い方、その他の獲得方法

シータは、2021年4月現在、国内の取引所では取り扱われておらず、購入することは出来ません。Binance(バイナンス)などの海外取引所経由で購入することになり、現状では一手間かかります。

また、シータの動画プラットフォームでは簡単に仮想通貨を得ることができます。

ユーザーは対象の仮想通貨を購入し、ブロックチェーンのネットワークに参加して報酬を得られます。これを「ステーキング」と呼びます。ステーキングを行うことで、取引所を通してシータを他の仮想通貨や法定通貨と交換できます。

シータの別の獲得方法としては、企業が出した広告の視聴があります。広告をユーザーが視聴することでTHETA を受け取れます。

また、動画を見る際にはシータを支払う必要があるので、動画クリエイターは視聴者数に応じた報酬をシータで受け取れます。

仮想通貨への投資はリスクを伴います。必ず納得いくまで調べたうえで、慎重に進めましょう。