価格低迷…それでも減らない「勝手にマイニング(クリプトジャック)」

価格低迷…それでも減らない「勝手にマイニング(クリプトジャック)」

仮想通貨の価格が下落・低迷を繰り返した2018年。
市場から一時的な投機の個人投資家の大部分は離れたものの、犯罪者が消える気配はありません。

マルウェアやウェブサイトに仕込んだスクリプトを経由して、相手のデバイスで勝手にマイニングを行い、採掘した仮想通貨を自分のものとするいわゆる「クリプトジャック(勝手にマイニング)」は最近でもしばしば話題として目にします。

そして、相手のデバイスのCPUパワーを遠隔操作でこっそり盗むだけでなく、直接電気代を泥棒してマイニングをするという、ある意味「大胆不敵な」マイニングもあるようです。

▼過去の事例▼

台湾で16億円分「こっそりマイニング」していた男性、逮捕

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)をマイニングするため、300万ドル(約3億3000万円)分の電気を盗んだ疑いで台湾人の男が逮捕された。
玩具店やインターネットカフェなど少なくとも17の敷地に電気技師を雇って電線をひき、気づかれないように電気を盗んだ

中国では中学校の管理職がこっそり学校の電気でマイニング

また、11月には、中国の湖南省郴州市のPuman中学校の校長と副校長がイーサリアム(ETH)をこっそり学校の電気でマイニングしたとのこと。
結果、解雇処分になったようです。

「勝手にマイニング」のきっかけはやはり「仮想通貨価格の低迷」と「電気代」のバランス▼

校長は昨年6月自宅でイーサリアムのマイニングを開始しましたが、その電力の高さによる高額な電気代が払えないと分かり、学校の寮に持ち込んだ
さらに7台のマシンを購入しもっと広いコンピュータールームに移していました。

そして、校長の様子を見た副校長も▼

もちろん、電気代はすべて学校もち。つまり、ある意味「職権乱用」状態だったわけです。

バレるきっかけは「異常な電気代」

ちなみに、どちらもバレるきっかけは「異常な電気代」でした。
前者は電力会社が気づき、警察に通報したとのこと。

後者も学校職員が異常な額の電気代の請求を不審に感じ、校長に確認したのですが、当の校長は「冷暖房のせい」と答えたとのこと。

しかし、電気代以外にもおかしな点があったのです。

昼夜続く騒音と異常なインターネットの遅さに不審を感じた教師は外部に調査を依頼し、イーサリアムのマイニング機材が発覚した

このままこの事態を放置していたら、とんでもないことになっていたかもしれません。

このまま続いていれば火災を引き起こした可能性があると調査結果がでています。
以前から海外で報告事例が出ていた「直接クリプトジャック」

以前から海外で報告事例が出ていた「直接クリプトジャック」

ただ、今回以前から多くの「勝手にクリプトジャック」の例が挙げられていました。
仮想通貨がブームになるまではそれほどでもありませんでしたが…
採算がとれるようになってからは、資金獲得の一手段として定着した模様です。
価格が低迷したといっても、BTCですら2017年1月より現在価格の方がずっと高いくらいです。

今後も注意したい問題のひとつです。

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すずきまゆこ / 8179 view

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すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。