仮想通貨詐欺に多い手法「ポンジ・スキーム」

仮想通貨そのものであれ、草コインであれ、ICOであれ、仮想通貨関連は詐欺が絶えないのが現状です。
ある程度自力で本やネットで「仮想通貨とは何か」「どういう仕組みか」「どこで買えるのか」などなどをきちっと調べていれば詐欺に引っかかる可能性は低くなるのですが…それでも引っかかる人は出てきます。

そして、数ある詐欺の中でもっとも多いのが「ポンジ・スキーム」だといわれています。

今年6月、このポンジ・スキームを用いた詐欺グループが韓国で逮捕されました▼

「トルコの国家仮想通貨だ」と喧伝していた仮想通貨トルコインも実はポンジスキームであることが判明(っていうか法定通貨のトルコリラもその後ヤバい状況にはなりましたけどね)▼

ただ、ポンジスキームの中には「お金返します」パターンも(ただ返金方法で出資者とトラブルになりましたけどね)▼

では、具体的に、ポンジスキームとは、どのような手法なのでしょうか。

ポンジ・スキームは100年前にイギリスで生まれた

1.出資者からお金を集める

2.運用しているように見せかけて実際は何もしていない

3.集めたお金を利益のように見せかけて配当する(集めたお金を横流ししているだけなので利回り50%が実現できる)

4.「利回り50%」という脅威の配当実績を元にさらに多くのお金を集める

5.しかし、集めたお金の半分(利回り50%の配当分)は流出し続けるのでいずれ資金ショートして破綻する
第一次大戦後、世界中の金融秩序が混乱する中で詐欺を働いたチャールズ・ポンジの名前に由来

ポンジスキームは今からおよそ100年前、アメリカで生まれた詐欺手法です。
チャールズ・ポンジなる人物が、スペインでは1セントの価値しかない国際返信切手をアメリカで1セント切手6枚と交換できたことから思いついた手法だといわれています。

ここから彼は、リターンを約束した投資を謳って出資を募るようになりました。

「運用する気もないのに高利率や高配当を謳って出資を募る」

たとえば、

「利回り50%、1年で投資額が2倍に!」
「絶対確実」
「元本保証100%」

「信頼させてからだまし取る」のが特徴

詐欺のあるある文句なのですが、ポンジスキームのすごいところはこの先です。

「利回り50%」と聞けば誰もが怪しむので、もし出資したとしても最初はリスクを考えて少額の出資にとどめるでしょう。
しかし、出資したお金はきちんと「利回り50%」で配当され、2年で2倍になっていくのです。
その実績をみた出資者は「この投資案件は素晴らしい」と信じ込み、より多くの追加出資を行います。

つまり、単においしい文句を謳うだけでなく、自らタコ足配当を行い「実績を見せる」からこそ、出資者は「この人は信用できる」として騙されてしまうわけです。

裏側では、集めた出資金の一部を配当に回すので、ある意味自転車操業的になります。

しかし、その自転車操業もいつまでも続くわけではありません。
やがて資金が枯渇しそうになるときが来ます。

そしてある日突然、資金を持ち逃げ。
出資者は詐欺であったことに気づくのです。

だまされないためには…「おいしい話はそもそも疑え」

では、騙されないためにはどうしたらいいのでしょうか。

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鈴木まゆ子 / 13633 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。