10月11日米上院公聴会に”アンチ仮想通貨”ルービニ教授出席

今月11日、米上院「銀行・住宅・都市問題委員会」では、『仮想通貨とブロックチェーンのエコシステムに関する追求(Exploring the Cryptocurrency and blockchain Ecosystem)』と題した公聴会が予定されています。

この公聴会には2人のアンチ仮想通貨の2人による証言が計画されていますが、仮想通貨界隈では、そのうちの1人の発言に特に関心と不安が集まっています。

その1人とは、ニューヨーク大学で経済学を専門とするヌリエル・ルービニ氏です。

「アンチ仮想通貨の経済学者なんてたくさんいるじゃないか」
「ノーベル経済学賞を受賞した経済学者のほとんどがアンチ仮想通貨だ」

そんな声が聞こえてきそうです。

が。

同氏に関しては、世間からその発言に一定の評価を得ています。

なぜならば、2008年のリーマンショックを予測したからです。

ルービニ教授が有名になったのは、2006年9月にアメリカの住宅価格下落を引き金とする大規模な金融危機が到来する事をIMFに対して警告し、この予測がズバリ的中したからである。
アメリカの住宅市場がバブル化しており、それが崩壊するという予測は、既に2005年に表していた。
2008年9月のリーマン・ショック以降、「世界的金融危機をいち早く予測したエコノミスト」として、同教授は多くの注目を集めるようになった。
今や、欧米のメディアでは、ルービニ教授は経済予測の第一人者と見なされており、今日、同教授は世界で最も影響力のあるエコノミストである、と言っても決して過言ではないであろう。

また、ルービニ氏は純然たる学究肌というわけではなく、現実の政策にも関係があり、世界各国の中央銀行や財務相と広範な人脈を持っています。

アメリカ政府としても、その発言は無視できないのです。

これまでのルービニ氏の”アンチ仮想通貨”な発言

では、これまでルービニ氏は仮想通貨に対してどんな発言を行ってきたのでしょうか。

2018年2月「仮想通貨は詐欺」「マイニングは環境破壊」

今年2月、コインチェック事件や世界的な仮想通貨への規制強化により仮想通貨価格が下落。その際、ルービニ氏は次のように発言していました。

仮想通貨ビットコインは「人類史上最大のバブルだ」
この「究極のバブル」がついにはじけつつある
世界には1300を超える仮想通貨や新規仮想通貨公開(ICO)があり、これらはビットコインより「なお悪い」
ブロックチェーン技術は「10年前からあるが、活用されているのは仮想通貨だけで、仮想通貨は詐欺だ」と
ビットコインのマイニング(採掘)が大量に電力を消費することを指摘し「環境破壊だ」

5月「ビットコインはがらくた」「高値で買った仮想通貨投資家はバカ」

「(ビットコインは)分散化などとはとても言えない。ただのがらくただ」
ブロックチェーンは単なる「Excelスプレッドシートに毛の生えた程度のもの」
ビットコイン投資家、特に過去最高の高値水準で取引していた投資家は「バカ野郎」

9月仮想通貨の暴落の際「血みどろの大虐殺」

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鈴木まゆ子 / 3546 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。