イエール大学のスウェンセンCIO、仮想通貨ファンド「パラダイム」に出資

イエール大学はパラダイムと呼ばれる、デジタル資産にフォーカスした新しい基金が4億ドル(約454.9億円)を調達した際に、出資に加わった

イエール大学のウォーレン・バフェットと呼ばれるデービッド・スウェンセンCIO(最高投資責任者)が、2つのファンドに投資したことがわかりました。

ひとつは、アンダーセン・ホロウィッツ氏が運営するファンド。
もう一つは、ブロックチェーンと仮想通貨に特化した新しいファンド「パラダイム」。

パラダイムは仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)の創業者らにより設立されたファンドだとのことです。

パラダイムはCoinbaseの共同創設者であるフレッド・アーサム氏、セコイア・キャピタルの元パートナー、マット・ファン氏、およびパンテラ・キャピタルの元社員チャールズ・ノイズ氏によって最近立ち上げられた基金

コインベースは言わずもがな、アメリカ最大の仮想通貨取引所。
パンテラ・キャピタルも時々仮想通貨関連の話題に登場します。
同社CEOは仮想通貨の価格の行方について先見の明があることで知られています。

また、パラダイムの設立メンバーの一人であるノイズ氏が以前ブルームバーグインタビューで答えたところ、

パラダイムは仮想通貨、ブロックチェーン、取引所といったビジネスにフォーカスしたプロジェクトに対して、早期の段階から投資を行う計画がある

スウェンセンチームの投資歴には数々の成功

イエール大学を含むアイビーリーグと呼ばれる名門大学は学費が高いことで有名ですが、父兄やOBからの多額の寄付が行われることで知られています。
(ちなみにアイビーリーグレベルの超難関に入学するには「レガシー」が必須。レガシーとはその大学を卒業した親・祖父母などで、その大学に多額の寄付を毎年行っている人を言います)

しかし、数々の規模の大きい設備や研究費を捻出するには、単に寄付を集めるだけでなく、運用することも欠かせません。

そのため、各大学では集められた寄付を資産運用に回していることでも知られています。

資産運用の凄腕で知られるのはハーバード大学なのですが、イエール大学も負けてはいません。

スウェンセン氏が運用を開始した1985年の資産は10億ドルだったが、現在では、ハーバード大に続く資産規模に成長。
デイビッド・スウェンセン氏が最高財務責任者(CFO)を務め、基金全体の規模は約300億ドル(約3.4兆円)に上る

投資先は伝統的な金融市場への投資だけではありません。

イェール大学の年次発表によると、2019年度の運用資産の約60パーセントが、ベンチャーキャピタル、ヘッジファンド、レバレッジド・バイアウト(CoinPost編集部注:LBO。買収/合併時、買収先の企業の資産を担保にして資金を調達すること)といった比較的新しい投資手法に向けられている

「イエール大のバフェット」による仮想通貨業界への投資は好材料か

こういった成功例から、今回のスウェンセンチームによる「パラダイム」への投資は、成長の見込みがあるからこその投資だとみられています。

仮想通貨は昨年の価格には回復していませんが、今回のスウェンセンチームによる投資のニュースは、仮想通貨市場にとっては「好材料」と言えるのかもしれません。

また、従来だと、仮想通貨への投資というと単にコインへの投資だけを指すものでした。

最近は、多額の資産を運用するファンドなどの投資手法に変化が見られます。

ある基金が別の基金に投資を行ったり、ブロックチェーン企業を買収したりする手法がかなり広がってきている様だ。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 11840 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。