Zaifハッキング事件、気になるのは「消えた67億円分仮想通貨の行方」

本日20日深夜にテックビューロがプレスリリースで明らかにした3種類の仮想通貨ハッキング事件。
現在金融庁の立ち入り検査などが入っている模様です。

補填される予定であることはともかくとして、気になるのは「消えた仮想通貨はどこに行った?」ということ。

この時間帯のビットコインの取引履歴(ブロックチェーン)を調べると、短時間に特定の1口座へ巨額のビットコインが送られる不審な取引が見つかった。
14日午後5時33分27秒、計131の口座を束ねて計5千ビットコインが一つの口座に送金されていた。
その後の同様の取引が計10回、約1時間9分の間に行われ、総計約5960ビットコインが一つの口座に送金されていた。
送金先の1口座に集められたビットコインの数は、テックビューロが発表した被害額5966ビットコインとほぼ一致

Twitterでの予測・追跡は

また、別のサイトでは、Zaifへハッキング攻撃を仕掛けたハッカーのものと思われるビットコインアドレスを発見

容疑者のものと思われるこのビットコインアドレスには被害額の5966BTCに近い5966.1BTCの受取額が記録
Zaifが被害日時とした9月14日に複数回に分けられて、ビットコインが一度このウォレットに着金
その後すべてのビットコインは他の複数のウォレットに送金
残高こそ0になっていますが、このウォレットを基準にブロックチェーン上での追跡が行われる可能性

”Blockseer.com”がビットコインにタグ付けして追跡

そんな中、海外サイトblockseer.comでは、Zaifから流出したビットコインと思われるBTC、またそのウォレットがタグ付けされ、ハッキング後のトランザクションマップが作成されています。

Blockseerでの状況

Blockseerでの状況

Zaif流出後の流れ

Zaif流出後の流れ

動かされたウォレットにはZaifのハッキングアカウントであるタグ付けがされており、継続した追跡が行われている模様

ただ、テックビューロはこのハッキング事件を犯罪事件として財務局に届出しています。
そのため、ビットコインの流出量など一部の情報以外は公開されていません。
盗まれた5966BTC以外となるモナコインとビットコインキャッシュの正確な被害額も不明なままとなっています。

ただ、そうではありながらも、いずれの仮想通貨もモネロなどのように匿名性を持たないため、追跡が可能です。

コインチェック事件の時はNEM財団がタグ付け

ちなみに、今年1月のコインチェックからのNEM流出事件の際、NEM財団がNEMのタグ付け機能や自動追跡システムを活用し、どのように流れていくかを追跡していくことが可能でした。

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仮想通貨ヲタク清水聖子 / 9265 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。