中国・香港発「日本円建て」ステイブルコイン発行計画

これまでの価格安定型仮想通貨、いわゆる”ステイブルコイン”はテザーにしてもジェミニコインにしても、米ドル建てでした。

今度は日本円建てでのステイブルコインが出てきそうです。

中国・杭州市政府が後援する10億ドル(約1100億円)の資金を持つブロックチェーン企業「Grandshores Blockchain Fund」が、日本円を基軸とした価格安定通貨(ステーブルコイン)を発行する計画があるとのこと。

香港のニュースメディアSouthChinaMorningPostが報じました。

同社によれば、すでに準備を始めており、今年の年末か来年初めには発行予定であるとしています。

「日本円版テザー」を仕掛けるのは「グランドショア・ブロックチェーン・ファンド」
運営する100億元(約1600億円)のうち30%が中国浙江省の杭州市による出資

日本円とのペッグ制にするだけあって、すでに日本との根回しも行われており▼

Yao氏はすでに日本にある銀行(名前明かされず)を仲介役として当プロジェクトを進めている

中国最大級の”クジラ”が関与

「日本円版テザー」中国仮想通貨界のクジラたちが日本円に目を付けた! - YouTube

出典:YouTube

ここまで見ると、よくあるブロックチェーン企業の新規コイン発行に過ぎません。

ただ、本案件は注目されています。

なぜかというと、中国の最大級の「クジラ(仮想通貨分野の大口投資家)」が関わっているからです。

その一人が李笑来(リ・シャオライ)氏▼

中国圏を中心にはやっているEOS(イーオス)という仮想通貨の仕掛け人とも囁かれる最重要人物の一人
一時は10万ビットコイン以上を保有し、その一挙一動に注目があつまる人物

また、余文卓氏も関与。彼は、老猫(ラオマオ)とも呼ばれています。

同氏は、今年はじめにドル準備金や市場操縦に対する疑惑がつきまとうテザーをかばった人物

懸念は「テザー事件の再発」

ただ、ここで懸念されるのが「日本円版テザー事件の再発」です。

アメリカドルと連動するテザー(USDT)は、米ドルの裏付けがあるとされながらも、「実は十分な米ドルをテザー社は保有していないのではないか」という疑惑が持たれました。

なお、テザー社の価格操作疑惑には、先述のビットフィネックスも関与▼

同様の疑惑を払拭するために、ウィンクルボス兄弟は自らが運営する仮想通貨取引所Geminiで発行するジェミニドル(GUSD)は、米ニューヨーク州金融サービス局の認可を得るなど、信用力を高める対策を講じています。

また、日本にはすでにMUFJコインがステイブルコイン的な存在として期待がもたれています。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。