アルトコイン、特にイーサリアムが下落

仮想通貨の価格が全面的に下落しています。

ビットコインの急落に引きずられる形でのアルトコインの底値割れとなっていますが、値下がりが著しいのがイーサリアムです。
下落率は前日比-17%に達しました。

13日の取引でイーサリアムは一時17%安と、3月以来の大幅な下げとなった。一時は1イーサ=285ドルまで下げ、昨年11月以来の300ドル割れとなった。
今年に入ってからの下落率はビットコインの54%に対し、イーサリアムは約60%。

ブルームバーク「原因はICO実施企業による”売り”」

米メディアBloombergでは、「ICO実施企業によるイーサリアム売りが影響しているのではないか」としています。

仮想通貨のクオンティテーティブ・ヘッジファンドのブルームウォーター・キャピタルを率いるビスワ・ダス氏は次のように分析▼

費用を賄うための資金確保に加え、仮想通貨の弱気相場が長引くといった懸念から、これらプロジェクトを立ち上げた企業の間で換金の動きがある

イーサリアムは今年2月に1000ドルを突破。

この背景には、新興企業がイーサリアムのブロックチェーンを土台にしたプロジェクトを立ち上げ、ICOにより発行したトークンをイーサリアムと交換し資金調達を行ったことがあるとみられています。

しかし、ここ半年でハッキング事件や規制の強化、さらにビットコインETFに暗雲が立ち込めるといった事情が影響し、価格が下落傾向に。

また、ICOのプロジェクトにおける開発そのものが長期化していることにも原因があるともいわれています。

トルコ危機など世界的なリスクへの懸念も影響か

さらに、▼

国内ではビットコインが資産逃避先として注目される一方で、世界的にはリスク回避の動きが強まった可能性があります。

リスク回避を高めたのはアメリカとトルコの関係悪化によるトルコリラの暴落です。
しかし、それ以前から世界各国での独裁政権化やトランプ大統領の孤立主義などにより、経済および金融においてリスク懸念が高まっていました。

CNBCの経済番組Fastmoneyでは「判断は時期尚早」

ピークから70%以上下落したイーサリアム。

イーサリアムもどのICOも”終わり”だとみていいのでしょうか。
著名な投資家やノーベル経済学賞を受賞した経済学者がいうように、仮想通貨は下落して破綻するしか道はないのでしょうか。

仮想通貨をメインに調査・分析を行う専門家からは「その判断はまだ早すぎる」としています。

仮想通貨投資ファンドとリサーチ会社CoinSharesの最高戦略責任者を務めるMeltem Demirors氏は、CNBCの経済番組Fastmoneyに出演し、ビットコインとイーサリアムの今後の展望についてコメントしました。

同氏は「相場よりも実用途のほうが重要だ」とし、AmazonやIntelのようなIT企業が今の株価に達するまで10年~20年かかっていると指摘。そして、▼

これら(BTCやETHなど)のプロジェクトの将来性を、今の冴えない相場だけで判断するには時期尚早である

さらに、▼

2017年年末から2018年年始まで見られた急騰は投機バブルだったが、当時得られた莫大な資金はまさしく今プロジェクトへ再投入されているだろう。
ETHとBTCを資金調達資金としたICOは主流となっており、そういったプロジェクトが調達したETHとBTCを開発へ用いることも、正に以前のAmazonやMicrosoftと酷似している

そして、次のように締めくくっています。

開発を行う過程は長くとも、調達した資金を利用して価値を生み出すという流れは、仮想通貨の価値を持ち上げる重要な要素

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すずきまゆこ / 1584 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。