ロシア裁判所「仮想通貨は価値ある財産」|100万円以上の仮想通貨取引は為替規制の対象に | 仮想通貨まとめ

ロシアの法廷ではこれまで「仮想通貨に価値はない」という判断がなされてきました。

しかし先日7日、ロシアの裁判所が一転、「仮想通貨は価値ある財産」とする判決をくだしました。
いまだ仮想通貨に関する法的整備が整わない中での画期的な判決と言えます。

地元メディアによると、第9仲裁裁判所は、破産者が所有する仮想通貨も破産財産(破産手続きによって返済金に換価される財産)に含まれるべきだという見解を示した。
「欧州人権裁判所の財産に関する見解や、日本で出された破産事件の判例で、負債者の仮想通貨も破産財産として認められた」

この事件はそもそも、仮想通貨の保有者が事情により破産した際、破産管財人に対して仮想通貨のウォレットを保有していることを明らかにしました。
裁判所からも仮想通貨の保有量を明示せよとの指示があり、明らかにしました。
管財人からは「保有の仮想通貨に財産的価値があることを認めてもらうべく申請すべきだ」とのアドバイスを受け、申請をしたのですが、2017年当時の裁判所からは「仮想通貨に財産的価値はない」とされ、弁済の手段としては拒否されたのです。

今回の判決はこれを覆すことになります。

Leonov氏は裁判所に、Tsarkov氏の仮想通貨を破産財産として認めるよう申請したが、ロシアでは法的に仮想通貨を財産としては認めておらず、これを借金の返済に充てられないと判断し当時は拒否された。

とはいえ、法律面から現時点ではまだ問題があることは事実▼

「現在のところ、ロシアでは仮想通貨の法的定義が定まっておらず、また流通に関する必要条件も出されていません。仮想通貨とは財産なのか、情報なのか、はたまた『代用物』なのか、それを判断する術がなく、現在では仮想通貨に対する統制が難しいのが現状です。」

明確な法律がない中で、その人の財産をどう見るかを定義づけるのはかなり難しいです。
(表面上ではあったとしても)法治主義をうたっているなら尚更です。

ただ、この場合、仮想通貨が明らかに世間的に認知され、かつ価値あるものとしてみなされているにもかかわらず、「価値のないデータ」として取り扱った場合、ロシア当局にとっては非常に不都合な状態になるおそれがあります▼

「下級裁判所は、目下で起こっている経済の現実と新時代の情報技術を受け入れるべきです。悪意を持った債務者が今の現状を利用すると、彼らは財産のすべてを仮想通貨に変換し、財産の差し押さえを免れる恐れがあります。」

日本でも、2008年や2010年くらいまでなら、ビットコインを仮に100BTC持っていたり、使用したり、売買したりしたところで大した問題にはならなかったでしょう。
税務当局が「価値がある」などと認めていないからです(そもそも認知すらされていなかったでしょう)。

しかし、今は違います。
認知が高まり、市場が形成され、そこで誰もが認める「時価」が発生している以上、もはや「ただの無価値なデータ」として処理するわけにはいきません。

仮想通貨100万円以上の取引は為替規制の対象に

上記の裁判所の判決の裏には、次のようなロシアの仮想通貨の法規制の動きがあるのかもしれません▼

60万ルーブル(約104万円)以上の法定通貨と仮想通貨を交換する場合、もしくは同等の海外での所得税会計処理をする場合は外国為替規制を適用するという。
法案では仮想通貨を決済手段ではなく資産と分類しており、政府はデジタル資産の取引にも課税する方針とみられる。 
まとめ

まとめ

なぜこのような規制が必要かというと、最大の理由は「マネーロンダリング防止」「テロ資金規制」です。
マネーロンダリングになぜ仮想通貨が使われるかと言うと、やはり「財産的価値がある」と認められ、その内容が誰からも信用されているからと言わざるを得ません。

ロシアの仮想通貨規制はマネーロンダリング防止のためのKYCに重点がおかれ、単なる仮想通貨の売買だけでなくICOについても詳細な規定が設けられる見込みです。課税についても然り。
ただその一方、マイニング収益に関しては明確な言及が行われていないようです。

いずれにせよ、もはやただのデータではなく「価値あるもの」として世界中で認知されてきた仮想通貨。
世界各国で今、コンプライアンスや課税などあらゆる側面での法規制を急いでいます。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。