損失が大きくなりすぎると「死」を考える人続出

損失が大きくなりすぎると「死」を考える人続出

先日の大暴落で、一気に恐怖に襲われた人、絶望感でいっぱいになった人がたくさんいるかと思います。
そして、18日現在、ビットコインを中心に価格は徐々に回復してきているものの、12月や1月ほどの好調ではありません。
しばらく世界の規制モードは続くと思われるため、低迷しつづけるものと思われます。

そして、現物でのみ、余裕資金でのみ取引していたのならまだいいのですが・・・

なかには証拠金取引をしていた人
全財産をかけていた人


特に、高騰ぶりに期待して昨年末から今年の年初に新たに参入してきた人は、かなりの大損を被っているのではないでしょうか。

中には「死にたい」「自殺」を考える人がいてもおかしくありません。

毎年約1万人もの人が「経済的理由」で死を考える

日本では、約3万人もの方が自殺をするそうです。
最も多い自殺原因は「病気」で約4割、その次に多いのが「多額の負債や失業などによる自殺」で約3割の方が該当しています。
つまり、日本では毎年約1万人もの方がお金がないことによる経済的理由で自殺をしているということです。
お金は命と「感覚的に」直結している

お金は命と「感覚的に」直結している

お金は、命と「感覚的に」直結しています。
「感覚的に」が肝心です。つまりこういうことです。

我々は基本的に「円」で生活しています。
その我々が、遠いアフリカや南の島の現金を受け取ったとき、どう感じるでしょうか?
おそらく「ただの紙」「ただのモノ」とだけ感じます。

逆に、遠いアフリカの人々や南の島の人たちが日本の一万円札を受け取ったらどのように感じるでしょうか。
おそらく我々と同じように「ただの紙」「モノ」とだけ思うはずです。

しかし、自国の通貨、そして仮想通貨は違います。
なぜかというと、それが我々の生活や命のベースになっていることを「理屈」ではなく「感覚」として知っているからです。
それが活きる上で「価値のあるもの」と分かっているからです。

「感覚的に」価値があると知っている____これが大きなポイントです。

「感覚」ということは人間の「古い脳」とつながっているということ

「感覚」ということは人間の「古い脳」とつながっているということ

感覚で「価値がある」と知っているということは、五感を通じてその価値が脳の古い部分___脳幹や大脳辺縁系にダイレクトに影響を与えているということでもあります。
「古い脳」はそのまま我々の感情(喜び、恐怖、悲しみなど)を司ります。
お金が増えれば興奮しますし、なくなれば恐怖をおぼえます。

そして、強い恐怖を感じすぎると、人間は感覚や感情を閉じたり、身体の機能がうまく働かなくなったりします。

これは、命を強いショックから守るための発動なのですが、ときとして、これが人を良くない方向に至らしめることもあります。

恐怖を感じると脳の島皮質、視床、扁桃体など大脳辺縁系が活性化し、前頭前野の働きが抑えられます。

するとIQが下がって冷静な判断ができなくなり、身体にも「息が上がる」「震える」など様々な反応が現れます。
心理的狭窄が続くと「死」しか考えられなくなる

心理的狭窄が続くと「死」しか考えられなくなる

この恐怖が一時的であればよいのです。
恐怖も動物が生きるために必要な機能であり、決して悪いものではありません。

しかし、人間が動物と違う点が1つあります。
それは想像力で「過去」を見返し「未来」を思うということができるという点です。

たいていの動物は脅威となる動物から恐怖で身を守った後、その恐怖を身体から解放する動きをします。

しかし、人間は、人によっては、その恐怖からなかなか解放されず、むじろこの先をどんどん悪く考えて「もうだめだ」「終わりだ」と感じてしまい、死を思ってしまう人もいます。

心理的狭窄が続くときは「今、ここ」が感じられていません。
つまり、感覚や感情が閉じ、五感が働いていません。
そのため、生きている感覚というものが働いていないのです。

もともと仮想通貨は数字の世界。つまり、感覚ではなく計算や思考の世界です。
目の前のことに集中し、たえず数字と言う刺激に接していると、五感は働きにくくなります。

そのため、仮想通貨やFXなど投資の世界にいるひとほど、感覚が閉じやすくなっており、人によってはどんどん物事を悲観していくことになるのです。

どう対処したらいいの?

このような状態に陥ったとき、どのように対処したらいいのでしょうか。

頭でグルグル対策を考えたところで、うまくいきません。


となると、カラダからアプローチをし、自分をなんとか冷静に保つ必要があります。

対策1:自分のカラダのセルフチェックをする

このパニックを防ぐためには自分の状態をモニタリングすることです。恐怖を感じるような出来事が起こったら、心臓の鼓動や呼吸の状態などに意識を向けることで、前頭前野を働かせていきます。
意識して思考を働せることで状況も見えてきますし、IQを取り戻すことができるので、適切な判断を下しやすくなるのです。
ベストなのは深呼吸と運動

ベストなのは深呼吸と運動

自分を冷静に保つのに最適なのは「深呼吸」と「運動」です。

呼吸は意識と無意識をつなぐ唯一の架け橋とも言われています。

身体からアプローチをかけるには呼吸をコントロールすることがベストです。


恐怖でかたまっている場合はたいてい呼吸が止まっているか、浅くなっています。

意識して5分ほど、深く深く呼吸するようにしましょう。

そして体を動かしてください。できることからでいいです。
まわりを見回す、目の前にあるものが何かを言葉に出して言う、外の景色をじっくり眺める。。。


こうやって、自分のカラダと周りとのつながりの感覚を感じていくようにします。

対策2:お金以外に意識を向ける

投資の失敗で死を考える人の場合、よくあるのが「お金のこと以外考えていない」というものです。
寝ても覚めても投資ことばかり、常に取引画面をチェックしてしまう、些細な価格の変動が気になる。。。

食事も味わって食べていない、
入浴もシャワーのみ、
睡眠不足が続く、

このように自分のカラダをそもそも大事にしていないことが日常化していたりします。

自分のカラダをいたわらないということは、自分の心、ひいては自分自身そのものを大事にしていないということにもつながります。

お金は確かに生きていくのに必要ですが、それがすべてではありません。
生きるのにもっとも大事な資本は、あなた自身の心と身体なのです。


お金のことばかり考えていると、感覚で受け取れる「生きる喜び」やさまざまな感情を使ってこそ味わえる「生きる実感」を見失います。


ときには、画面から離れて、五感を使って食事をしたり入浴したりゆっくり景色をながめたりする時間を持つようにしましょう。

対策3:できることをリストアップする

そして、冷静さを取り戻したら、ぜひ次のことを1つ1つ、リストに書きだしてみてください。

・今回の暴落で学んだこと
・今後の投資で冷静さを保つにはどうしたらいいか
・自分を大事にしながら借金を返すために明日からできること
・なぜ損失を出す投資になってしまったのか(手法、心理面の分析)
・お金以外で自分が大事にしているもの
・お金以外で自分の人生の基盤となっていると思えるもの


こういったことを書きだすうちに、だんだんと状況がそれほど絶望的ではないことに気づくはずです。


ただ、ひとつだけ、注意してください。


今回の損失を「すぐに」「あっと言う間に」取り戻そうとしないこと。

その焦りや不安こそが、暴落によるショックを生み出したのですから。

対策4:投資のそもそもの動機を思い出す

ここで、そもそもを思い返してほしいのです。

「そもそも、なぜ、ここまで投資にのめりこんでしまったのか」。

億万長者になりたい、一攫千金を狙いたい。
表面的な目的はこんなところかもしれません。


しかし、本当に見るべきは、なぜ「億万長者になりたい」「一攫千金を狙いたい」と思ったのか。


そこには「見たくない現実」「感じたくない自分」がいたのかもしれません。


多くの投資家の成功は2~3日や1週間、1か月で作られるものではありません。

何度も失敗し、何回かの成功を繰り返し、こういったことから学んで少しずつ自分なりのセオリーを編み出してやっと成功したのです。

そして彼らは「失敗してもあきらめなかった」「自分に絶望しなかった」ひとたちです。
「今は最悪でも自分なら変えられる」、そう信じてやってきたのです。

なぜなら、自分の強さだけでなく、弱さもしっかり見つめ、自分自身を受け入れてきたから。
虚像の自分ではなく、等身大の自分でコツコツ積み重ねてきたのです。

失敗の多くの原因は焦りや不安にあります。
そして、それは、どこか現実から逃げたいからこそ生じたものでもあるのです。



もし、そもそもの投資の理由が見たくない現実や感じたくない自分からの「逃げたい」なら、それが今の「死にたい」につながっている可能性もあります。

まとめ:命は取り戻せない、でも、お金は取り戻せる

「死にたい」という人は
苦しみから逃れたい、
怖いを感じたくない、
不安を感じないようになりたい、
という感覚を「死にたい」という言葉に
脳内変換していると捉えます。

多くの場合の「死にたい」は「逃げたい」だったりします。

何から逃げたいのか?



「絶望的に『感じられる』自分の人生」からです。




ここでちゃんとこの「」(カッコ書き)の中を読んでくださいね。
『感じられる』だけです。
事実、本当に「絶望的」でどうにもならないのではありません。


この先の真っ暗い未来はどうにも変えようがない____そう感じているのは自分自身なのです。


「真っ暗で自分で変えられそうにない」と自分が感じ、そして自分がそう信じ込んでいるからこそ、「この世から逃げたい」と思うのです。


でも、命があり、現実を受け入れ、できることから一歩一歩はじめる姿勢があれば、いくらでもやり直せるのです。
なぜかというと、お金は取り返しがつくからです。


でも、命は取り返しがつきません。
一度失ったら、もう戻したくてもできないのです。


生きている限り、そしてあなたの気持ち次第でいくらでもやり直しはききます。

まずは気持ちを落ち着けて、カラダを休めて、冷静さを取り戻しましょう。
そして、そこから、ゆっくりと、自分自身を振り返ってみてください。

人間の心理は実はとても奥深く、理性だけで成り立っているものではありません。
感覚や感情、そして無意識の作用など多くのものが絡み合って成立しています。

この心理記事をぜひ読んでみてくださいね↓↓↓

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鈴木まゆ子 / 4114 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。