今回の暴落は「アルトコイン売り」⇔「ビットコイン売り」の相互連鎖

今回の暴落は「アルトコイン売り」⇔「ビットコイン売り」の相互連鎖

今回の暴落は、中国及び韓国を中心とする世界的な規制ムードが大きく影響していると言われています。

この影響を受けて、もともとボリュームの薄いアルトコインがとりわけ大きく下落。
これと連鎖してビットコインが売られ、心理的に影響してまたアルトコインも…という売りが続いている模様です。

ビットコイン以外の「オルトコイン」に売りが続くなか、オルトコイン取引の証拠金として用いられるビットコインの下げが加速している。
日本の個人投資家などには、オルトコインで生じた損失を穴埋めする目的でビットコインを売る動きも出ていた。
ビットコインはオルトコイン取引の証拠金として用いられるケースが多く、オルト下落の影響を受けやすい。先物などの派生商品(デリバティブ)の発達やヘッジファンドなどの大口投資家の参入によって市場の厚みは増したが、法定通貨の域にはまだ遠い。まとまった規模のマネーが移れば相場へのインパクトはおのずと高まる。
仮想通貨暴落に「機械取引」が拍車をかける

仮想通貨暴落に「機械取引」が拍車をかける

中国の仮想通貨のさらなる規制強化、そして韓国の仮想通貨取引禁止の検討。
いまや世界中が仮想通貨に対し規制を強化しようというムードが高まっています。

が、どうやら今回の暴落はそれ「だけ」が原因ではないようです。
「機械取引」という、一般投資家にはあまりなじみのない取引手法が今回の暴落に拍車をかけているという話があります。

ビットコイン安の背後には機械取引のアルゴリズムの影もちらつく。
前週後半から今週初まで推移していた1ビットコイン=1万3000~1万4000ドル台のレンジを下に抜けたため、アルゴ系ファンドの一角が機械的にコイン売りに傾いたようだ。

大量の売買取引ができるのは、大量の資金を所有するファンドならではです。
「著名な投資家の売りが影響しているのではないか」というツィートを見かけることもあるのですが、数千、数億程度の売りによる影響はそこそこで止まってしまうのが関の山です。

そして、このファンドの売買は感情に左右されやすい人間そのものがもはや動かしているのではなく、「機械」というシステムにより自動的に行われています。

アルゴリズムトレードとは何か|昨今のファンドの投資手法

アルゴリズムトレードは、コンピューターシステムがマーケットの動向に応じて、自動的に売買注文のタイミングや数量を決めて注文を繰り返す取引のことをいう。

過去のデータに基づきアルゴリズムの組成を行うことに成功すれば、アルゴリズムにより自動的かつ超高速で瞬時に判断を行い、売買を繰り返すことができれば、大きな損失を避け、かつ目標の利益を達成することができます。

ちなみに、2013年の株価の乱高下の際も、このアルゴリズムトレードの作用が疑われていました。

麻生太郎財務相は28日午前の閣議後会見で、最近の株価の乱高下の一因として、自動プログラムで高速売買を繰り返す超高速取引(HFT)があるとの見方を示した。
財務相は「HFTという機械に乗せて(取引を)やると、一方的に上がり始めるとうわっと上がるし、下がるときはだっと下がる。人間だったらそんなことにはならない」と、自動高速取引の活発化が大幅な値動きを助長していると指摘。
「1日でこれだけ(株価などが)乱高下するのは、あの機械のおかげ」と苦言を呈しながら「これは、という判断ができるのは、人間しか残っていない」などと話した。

↓↓↓ちなみに、個人でもアルゴリズムを自作してトレードに活用する人がいます↓↓↓

アルゴリズムトレードの背景には「ファンドの運用事情」と「コスト削減」

アルゴリズムトレードの背景には「ファンドの運用事情」と「コスト削減」

機関投資家やファンドが取引にアルゴリズムを採用するのは、「成績を一定に保ちたいから」というのももちろんあるでしょう。
彼らはクライアントから一定の資金を預かり、運用し、さらに結果を出さなくてはならないからです。

機関投資家やファンドマネージャが取引を行う背景は、

ポートフォリオのリバランス(保有銘柄の自体の変更、または数量の変更)が地合いや企業業績によって頻繁に起こりうるため
キャッシュ・フローの対応(投資家からの解約等に応えるための資産の売買)
投資政策の変更
ポートフォリオ・マネージャの交替などがある


などがありますが、こうした取引は相当程度の頻度で起こるので、その取引による取引コストがポートフォリオの損益に大きく影響してきます。

取引コストには以下のようなものがあります↓↓↓

取引手数料:    取引所に支払う売買手数料、証券会社に支払う委託手数料や口座維持管理費
投資に伴うコスト: 遅延コスト、税金
売買に伴うコスト: マーケットインパクト、タイミングコスト、スプレッド
その他のコスト:  機会コスト

大規模取引になればなるほどコストはかさみます。
コストを抑えるには、自動的かつ瞬時の判断そして高速の取引が必要です。
それを実現したのがアルゴリズムトレード。2000年以降、これが機関投資家の間で浸透してきたと言われています。

■参考:アルゴリズムトレードの更なる詳細についてのリンク↓↓

感想

感想

国の動向だけでなく、機関投資家やファンドの大量売りは市場に大きく作用します。
否、むしろ国の方針云々以上に大規模な売りや買いの方がむしろ個人投資家の心理に影響を与えるのかもしれません。
なぜかというとチャートの動きや数字は人間の心理、特に「興奮」や「恐怖」といった報酬系に多大な影響を与えるからです。
また、機関投資家が動いたのは、中国と言う世界最大規模の人口と市場を握る国が動いたからとも言えます。

こういうときほど、個人投資家は自分自身の投資のスタンスや姿勢を問われます。
特に乱高下の激しい仮想通貨市場では、周囲に流されていると、投資だけでなく日常面でも悪影響を与えかねません。

日頃から冷静な投資判断を行い、自分の中での投資ルールを作成し、それにのっとって投資を行うようにしましょう。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は現時点(2017年)では投資(というより投機)の手段として着目されています。
しかし、その基礎技術であるブロックチェーンを含め、今後AIとともに、人間の未来をより効率的に、かつ安心できる社会にしていく可能性のあるものではないかと思っています。

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