仮想通貨に抵抗が少ないカナダ

仮想通貨に抵抗が少ないカナダ

いまだに日本では「仮想通貨は怖い、危ない」のイメージが強く持たれていいます。
投資というと、NISAかイデコ、といったあたりでしょうか。

しかし、ちょっと離れて北米カナダでは、国民の多くに仮想通貨が受け入れられている様相が見えます。

先日、カナダ中央銀行が仮想通貨の保有状況等について調べた結果を発表しました。

ビットコインが2万ドルに達した昨年12月17日の数日前、カナダ中銀が12月12〜15日に実施した調査で、カナダ人は17年はビットコインを投資目的で使用していることがわかった。
保有者の12%は、友人がビットコインを保有しているという理由からビットコインを保有し、7%が新しい技術に興味があるためで、6%がインターネット上で買物やサービスの決済として使用するためだった。

ちなみに、2016年での調査では保有目的でもっとも多かったのは「取引」だったとのこと。
ブームになる前は決済手段としての保有が多かったのですね。

価格が高騰してから保有割合が急増し、その目的も”投資”になった模様です。

ちなみに、カナダ国民の仮想通貨保有率や認知度は▼

2017年12月時点で仮想通貨を所有している人はカナダ国民の約5%にのぼり、2016年11月時点の約2.9%から大幅に上昇した
2016年度はビットコインの認知度が64%であったのに対し、2017年には85%にまで上昇
ビットコインの男女保有率比率に関しては、1年間で男性の保有割合が4.2%から8.1%とほぼ2倍に達する上昇を遂げた一方で、女性の保有率は変わらず2%である

「日本の保有率11%で世界最高」というけれど・・・

ダリアリサーチの5月の調査結果によれば、日本は仮想通貨保有率11%と世界最高と言われています。この対象は「市場規模が大きい国」である米国、英国、ドイツ、ブラジル、日本、韓国、中国、インド。

市場規模から抽出した対象国の中で、であって、全世界ではありません。

カナダの人口は3600万人超、一方日本は1.2億人超。

情報量や取引所数、経済規模などを考慮したとして、カナダも割と仮想通貨の浸透率が高いといえるのかもしれません。

カナダ国民が仮想通貨に抵抗が少ないワケ

一見するとカナダ国民は仮想通貨への敷居が低いように感じます。
これはなぜでしょうか。

全体的にカナダは仮想通貨起業家にとって友好的な環境であり、多数のビットコインスタートアップや非常に多くのビットコインの ATM が存在する。
仮想通貨の拠点とされる都市を複数持つ国は多くないが、カナダには2つある。トロントとバンクーバーである。この先進的な動きの成功には多くの国が目を向け、自らの国内に仮想通貨の拠点を開発する際の基準点としている。

これ以外にも、カナダは先月、「ブロックチェーン立国」を目指して、規制の準備に取り掛かりました▼

カナダ政府は仮想通貨取引所および決済処理機関に対する新たな規制の草案を正式に発表した。
新たな規制は、仮想通貨の取引所と決済処理機関をマネーサービス業(MSB)として扱うことで、1万カナダドル(7700米ドル)を上回る大口取引について報告するよう求める。
さらに、1000カナダドル(770米ドル)を超える取引に関しては、顧客確認(KYCu)の手続きを求める。

この草案については次のような反対意見も出ています。

『大規模な仮想通貨の取引記録』という新たな要求は、1万ドルを超えるあらゆる仮想通貨取引の詳細を大口現金取引報告のように記録するよう企業に求めるものだ。実施するのは極めて困難であり、様々な障害が見込まれる。

企業にとっては重い事務負担となりますが、その分だけ、仮想通貨の存在がカナダ政府にとって無視できない規模になってきたという証左でもあります。

今後、仮想通貨の存在は、単に投資目的だけでなく、カナダの政治や経済を左右するものになっていくのかもしれません。

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鈴木まゆ子 / 3108 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。