仮想通貨マイニングに伴う”エネルギーの枯渇””環境リスク”の問題

仮想通貨マイニングに伴う”エネルギーの枯渇””環境リスク”の問題

仮想通貨マイニングにより必ず議論されるのが”エネルギー危機””環境リスク”の問題です。

「仮想通貨はどうせ長続きしない」論を論じる経済学者はいまだに少なくないのですが、その理由の一つとして、このエネルギーの問題が必ずといっていいほど挙げられます。

▼ピッツバーグ大学の研究員によれば「マイニングの電力消費問題をエネルギー危機の問題に結びつけるのは”目くらまし”」だそうで▼

そうは言いながらも懸念であることには変わりありません。

マイニングにともなう問題を解決すべく、今、さまざまな取り組みがなされています。

工夫1:再生可能エネルギーの活用

マイニングのエネルギー問題や環境問題を解決するには”再生可能エネルギーの活用”がよい、というのが通説です。

最近では、単純な電力を使用せず、いわゆる「再生可能エネルギー」を利用するケースが急増
国際再生可能エネルギー機関が今月に入ってからまとめたとある統計では、昨年末の再生可能エネルギー発電量は、16年比で約8%も伸びた

具体的には、次の再生可能エネルギーの活用に注目が集まっています。

・地熱エネルギー
・太陽光エネルギー
・廃棄物エネルギー
・水力エネルギー
・潮力エネルギー

イタリア大手エネルギー企業、マイニングプロジェクト開始

イタリアの建設・エネルギー開発大手のAngeliグループは、仮想通貨マイニング事業を手掛けるスタートアップ企業として、Bitminer Factoryプロジェクトを立ち上げた。
同プロジェクトでは、再エネを使用したマイニングにより、ブロックチェーンを持続可能にすることを目指す。
GPU、ASIC、代替マイニングソリューション(AMS)など、大規模プロジェクトのための幅広いマイニングソリューションを導入
再エネプロジェクトを開発するために、Angeliグループの建築領域の専門知識を活用

工夫2:マイニング機器の改良

この他、マイニング機器の改良なども行われています。
ハードウェアが省エネタイプになれば、より効率よくマイニングが行えることになりますし、環境負荷も下がります。

FPGAの活用に着目

そんな中、注目を集めているのがFPGAの活用▼

ntelがFPGAメーカーのAlteraを巨額で買収したり、MicrosoftがデータセンターにFPGAを使ったり、AmazonのAWSがFPGAに対応したりと、「field-programmable gate array(FPGA)」がコンピューティングの世界で存在感を増しています。

FPGAとは、

ASICよりも簡単に製造でき、製造後に回路設計や構成を再設定できるのが「field-programmable gate array(FPGA)」と呼ばれる集積回路
FPGAはロジックと固定精度において、CPUやGPUに比べてエネルギー効率で優れています

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。