仮想通貨交換業”バブル時代”の終焉

仮想通貨交換業”バブル時代”の終焉

2017年は仮想通貨バブルに沸き立った1年でした。

しかし2018年になってからは、世界的な”規制強化”の波で一気に価格が下落。
ビットコイン価格が昨年末には200万円を超えたのに、今では80万円前後をうろうろする結果になっています。

そんな中、日経では、「仮想通貨交換業のバブルは終焉を迎えた」としています。

※以下は日経からの一部引用になります※
URL:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3350254027072018EA4000/

この終わりの現象として挙げられているのが「コインチェックの利益から損失への転落」です。

営業利益率が前期では86%だったのが、先日のマネックスの発表では、コインチェックのクリプト部門は2億円の損失。
管理体制の強化のためであったとはいえ、かつてのような”ボロ儲け”は今後は厳しいと思われます。今後も管理費用がこれまで以上にかかると思われるからです。

そして、バブルが終わったといえる理由は何でしょうか。

理由1:投機熱が冷めた

2017年は仮想通貨ブームの1年でした。
値上がりが始まって投資を始めるひとも。

一時、それは投資ではなくもはや「投機」となっていました。

そして年明けのネガティブイベントの連発で一気に価格が下落。
”イナゴ”と言われる投資家たちが一気に手を引いていきました。

コインマーケットキャップによれば、今の1日取引高は5000億円前後。
2017年の時は、最大で2.5兆円あったとのこと。

あまりのケタ数の違いに、「ブームは去った」と言われるのも無理はありません。

理由2:金融庁による”締め付け”の強化

そして、今年1月に発生したNEM流出事件。
それまで「自主規制にお任せ」方針だった金融庁が一気にスタンスを変えてコインチェックだけでなく、各取引所に調査に入りました。

結果、多くの取引所のずさんな管理体制が発覚。行政処分が行われ、中には”強制退場”をせざるを得ない取引所もありました。

先日のG20でも「仮想通貨への監視は引き続き強化」とされています。
この流れから、当分金融庁の仮想通貨への監視体制は変わらないものと思われます。

なお、既存登録所の締め付けのほうが優先されたため、仮想通貨交換業の新規登録はNEM流出事件以後”ゼロ”となっています。

市場が振るわないのはこういったことも影響しているかもしれません。

なお、ビットフライヤーは行政処分以後、新規登録を停止しています。

(以上が日経に記載されていた「バブル終焉の理由」です)

理由3:交換業者自らによる”自主規制”

また、仮想通貨交換業者から構成される団体でも、自主規制案が次々と提出されています▼

仮想通貨交換業者の業界団体、日本仮想通貨交換業協会(東京)は27日、顧客が取引できる金額に上限を設けることを業者に義務付ける自主規制ルールを制定する方針を固めた。
限度額については、

(1)資産が少ない顧客も安全に取引できる水準で一律に設定
(2)年齢、資産、投資経験、所得などに応じて個別に設定


-する2案があり、業者はどちらかを選ぶ。
限度額に達した場合は取引の一時停止などを求める。

▼この他、FXについても倍率を25倍から4倍に下げる案も▼

このような状況から、「もはやバブルは去った」と言われています。

それはあながち外れではありません。
が、これは「仮想通貨そのものがもはや終わり」という意味ではありません。

日本だけでなく、世界のあちこちで”仮想通貨の必要性”は認識されています。
ブロックチェーンだけが必要だという国でも、仮想通貨の存在を無視するわけにはいかないでしょう。

ブロックチェーンのイノベーションは仮想通貨での試行錯誤があってこそ初めてできるものだからです。

そして、仮想通貨が投資の一選択肢として定着していくのはこれからではないかと思われます。
今は、規制を含め”正念場”だと思うのは筆者だけでしょうか。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 3004 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。