仮想通貨マイニングは、仮想通貨取引高が大きく落ち込んでいてもまだまだ景気は落ち込まなさそうです。

というのも、利益を最短で享受しやすい方法としてもっとも効率がよいから。

ただ、それは2017年から今まで”だけ”かもしれません。

今後はさまざまな問題の深刻化により、採算が取れなくなるおそれがあります。

今、環境上の負担コストの現実的な増加で、仮想通貨の限界が見えてきています

問題1:電気代の高騰

具体的には、▼

ビットコインは世界中で電気の無駄使いになってしまい、現実にビットコインの「発掘(マイニング)」作業は、赤字になる可能性が大きい。

マイニングにかかるコストは電気代だけではありません。

ビットコインのマイニング作業や取引作業には、莫大な電気代と、発掘時間短縮の為のパソコンの買い替え、パソコンの冷却装置の設置が必要である。
どんどんコストが増加し、1BTC=6500ドルを割っているような現状では、利益が出なくなっている

なぜ”6500ドル”がラインなのでしょうか。それはマイニングにかかるコストとのバランスがあるからです。

仮想通貨アナリストの Robert Kelly氏は、利益を出し続けるには、1年半毎にパソコン等の電子機器を買い換えなければならないと指摘

電力の安い地域での限界値はもっと低いかもしれません。
しかし、だからといって”ゼロ”になることはありえまん。

発電には、単にモノのコストだけでなく設備代や地代、人件費がかかります。
またマイニング機器もコストがかかります。

仮想通貨の価値がゼロになってしまっては、もはやビジネスとして成り立ちません。

問題2:仮想通貨価格の低迷

さらに、採算が取れなくなる理由として「仮想通貨価格の低迷」があります。

仮想通貨のビットコイン価格はピークを付けた後としては最低を記録。ビットコインのマイニングコストが高くなり、利益が出ない状態になっている。

実際に、現時点でビットコインもアルトコインも”底割れ”状態。
特にイーサリアムについてはICO実施企業による売り圧力も影響し、14日時点で前日比17%下落を示しました。

問題3:電気量の急激な増加

また、仮に電力が安く、採算面での問題がクリアしたとしても、今度は消費する電力量そのものの問題がかかわってきます。

ビットコインの発掘および取引作業にかかる電気量が急激に増えている
現在では、全世界の発電量の0.5%に匹敵するほど莫大な量になっている

この莫大な電力消費は、単に環境負荷の問題だけではありません。
地元経済へのダメージにもなります。

一般家庭や企業が消費する以上の電力をマイニングが消費してしまうことで、地元の生活や経済が立ち行かなくなるおそれがあるのです。

実際、この懸念からカナダのケベック州ではマイニングを一時停止する事態も発生していました。

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鈴木まゆ子 / 2556 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。