ロシアの大学で仮想通貨・ブロックチェーンに関する講義がスタート

ロシアの大学で仮想通貨・ブロックチェーンに関する講義がスタート

ブロックチェーンの政府システム導入に前向きなロシア。
この秋から、国内の大学で、仮想通貨やブロックチェーンに関する講義を一斉にスタートする模様です。
最初は短期プログラムからスタートするとのこと。

ロシア国内の大学5校で、ビットコインに代表される仮想通貨やブロックチェーン関連の講義が今年から行われることがわかった。
モスクワ国立大学は、仮想通貨の分野に特化した講義を開講する。現在、仮想通貨、ブロックチェーン、暗号学などの分野の研究員を招集しており、来年度以降に複数の仮想通貨関連講義を開講する予定だ。

この他、サンクトペテルブルク経済・財務大学では、金融などを学ぶクラスで仮想通貨とブロックチェーンを交えた講義が、経済学高等学校(HSE)では、データ分析や金融関連の学科で仮想通貨関連技術の授業が開始するとのこと。

独自仮想通貨の導入をも検討している気配のあるロシア

「ロシアって、仮想通貨に確か厳格対応の姿勢だったよね?ブロックチェーンはOKだけど仮想通貨はNOみたいな」


と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
なぜなら、ロシアは見た目民主化したようでいて、いまだに中国などと同様、社会主義的要素を強く持つ国家だからです。

しかし、仮想通貨の利便性はロシア国家としても無視できないようです。
最近、こんな動きを強めています↓↓

ロシア外務省、仮想通貨に関する法律草案作成

そして、こういった流れを裏付けるかのように、パブリックコメントにも仮想通貨合法化に関するものが増えています。

なお、このきっかけは、今年6月に行われたプーチン大統領とEthereumのファウンダーであるVitalik Buterinとの会談で、プーチン大統領が暗号通貨に強く興味を持ったことだと言われています。

先日の土曜日にテレビチャンネル「ロシア1」で放送されたインタビュー内で、アントン・シルアノフ(Anton Siluanov)財務相は「ロシアの財務省は仮想通貨の流通を規制するための法案の草案を書き起こしていている。」と述べた。
 
財務省と中央銀行は共に、「ロシア連邦における合法化に関する提案を展開している」と述べました。財務大臣は個人が利用できるフェデラルローン債権のような仮想通貨を扱うことを提案しています。
私たちは、個人がこれらの商品の購入(仮想通貨)に参加することは可能であると考えていますが、これらの購入は明確に規制され、特定され、これらの資金流通における決済は関係当局によって管理されなければなりません。

表面上のコメントだけを見ると、「なんだ、やっぱりロシアはビットコインのような民間仮想通貨を締めだしたいだけじゃないか」と誤解する方もいるかもしれません。

しかし、これまでの一連の流れを考えると、そうではなさそうです。

みなさんご存知のように、仮想通貨は非常にボラティリティの高い存在です。
この要素にロシア国民が一斉に投機を開始し、結果、経済そのものが投機的になってしまうと、ロシア全体の損失につながります。

投資家保護、つまり国民の経済生活の保護のためには、ルールが必要だと考えているに過ぎないのです。

「仮想通貨を禁止する必要はなく、規制する必要があるのです」

この言葉は、外務大臣がインタビューで繰り返し発言していました。
つまり、ロシア政府としては、仮想通貨のメリットを十分に活用したいと考えているということです。

いまだ中央銀行は懐疑的な様子を呈しているが・・・

ただし、ロシアの連邦中央銀行は、いまだ仮想通貨については懐疑的姿勢を崩していません。

我々の立場としては、仮想通貨をモノやサービスの支払手段と同様の法定金融資産として導入することについては反対です。外国通貨と同等にはなりえません。なぜなら外国通貨は背後に(信頼のおける)国家の存在、ひいては経済や中央銀行存在があるからです(言外に「仮想通貨にはそういった信頼の置ける存在がないではないか」があるとみられる)

We are categorically opposed to introducing cryptocurrencies in regulation as a monetary asset, an asset used to pay for goods and services, are against equating it with foreign currencies, because … there is foreign currency, there are states that produce it, there are economies and central banks that are behind it.

通貨が通貨として流通しうる理由は、「支払手段」としての信頼があります。
通貨はある集団がもつ共同幻想によって通貨足り得るのです。
国家という強大なシステムは、その信頼を一元管理し、貨幣を通貨たらしめる存在です。

こういう理屈が当然とされてきた既存の組織にとっては、民間同士の信頼によって成り立っている仮想通貨の意義がいまだ見いだせないのかもしれません。
だからといって、現実に生じている潮流を見逃すわけにもいきません。

だからこそ、大学というシステムの中で、そもそも仮想通貨とはなんぞや、ブロックチェーンとは何ぞやを研究し、解明し、この結果を国家の繁栄に繋げていく必要があるのだと思います。

このロシアの流れについて、日本の投資家たちの反応は?

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すずきまゆこ

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は最近話題のフィンテックの一環として興味を持ちました。

プラス、海外資産を含めた課税網が年々強化されていく昨今、

個人だけでなく、国としても注目のアイテムなのではないかと感じています。