TEDとは

TEDとは、カナダのバンクーバーなどで、毎年大規模な世界的講演会を主催している非営利団体のことです。

TEDが主催している講演会の名称をTED Conference(テド・カンファレンス)と言い、学術・エンターテインメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行ないます。

もともとは、極々身内のサロン的集まりとして始まりました。
2006年から講演会の内容をインターネット上で無料で動画配信するようになり、世界中で知られるようになりました。

講演者には非常に著名な人物も多く、ジェームズ・ワトソン(DNAの二重螺旋構造の共同発見者、ノーベル賞受賞者)、ビル・クリントン(元アメリカ合衆国大統領、政治家)、ジミー・ウェールズ(オンライン百科事典Wikipediaの共同創設者)といった人物がプレゼンテーションを行なっています。

ただ、大事なのは、アイディアであり、一般的には無名な人物も数多く選ばれています。

プレゼンテーション大相撲(横綱から関脇まで同じ土俵で争う)といったところでしょうか。

仮想通貨TED1:元イーサリアムCEOが語る「分散化された未来」

The future will be decentralized | Charles Hoskinson | TEDxBermuda - YouTube

出典:YouTube

ホスキンソン氏は元イーサリアムCEOであり、イーサリアム以外にも様々な仮想通貨を開発しています。
彼が語るのは、仮想通貨を通して個々人が中央集権に依存するのではなく、分散化によりそれぞれの富や所有権を保持できる未来です。

「アーメド・ハン」は、アフガニスタンで生まれた44歳か45歳の男性です。
彼は戸籍など正式な文書を持っていません。

彼は商売を行っているようですが、職歴はよくわかりません。
住む場所はありますが、誰の所有する家かはわかりません。
彼は銀行口座を持たず、現金だけで暮らしています。
貸付などは家族や友人の信用で行われています。
もちろん、保険には未加入です。”

つまり、この世に生きているものの、その所有権や生存権といった基本的人権が常に脅かされやすい状態にあるということです。

アーメドのような境遇におかれた人間は30億人以上います。これが、現実です
また、彼らの土地や建物は正式な書類が存在せず、管理者もいない。ペルーの経済学者エルナンド・デ・ソト・ポラー氏によると、彼らの資産を文書化すると、その価値は10兆ドルにも達するという。
ホスキンソン氏は、上述の問題を「暗号通貨による三頭制への変更」で解決出来ると語る。暗号通貨の三頭制とは即ち、「ブロックチェイン」「分散的な取引システム」「スマートコントラクト」だ。

ビットコインやイーサリアムのような暗号通貨の基盤技術を使うことで、途上国の人々の安全性や所有権、生存権などが担保され、世界の格差が解消されることにつながります。

もちろん、その道のりは平たんではありません。


途上国には内紛・内戦の続く地域も多く、彼らにとっては、一般庶民が力をつけることは何よりの脅威となるでしょう。
組織あるいは国として、仮想通貨やブロックチェーンの利用を禁止するところも出てくるかもしれません。

最終的には、どれだけ庶民たちが自分たちの問題に気づき、客観視し、情熱をもち、そして一歩を踏み出せるかどうかにかかっています。

依存的なマインドを主体的なマインドに変換することの方が、実はブロックチェーン活用以上にもっと重大な問題なのです。

仮想通貨TED2:イノベーションの世界的権威は言う「ブロックチェーンはお金とビジネスを変える」

How the blockchain is changing money and business | Don Tapscott - YouTube

出典:YouTube

今後2〜30年で 最も大きなインパクトが あるであろう 技術が現れました
ソーシャルメディアではなく ビッグデータでも ロボティクスでもなく 人工知能でさえありません

それがビットコインのような デジタル通貨の 基盤にある技術だと言ったら 驚くかもしれません

これは「ブロックチェーン」と 呼ばれています
現在 私たちは大きな仲介者に 依存しています

銀行 政府 ソーシャルメディア企業 クレジットカード会社のような 仲立ちとなる存在が 経済における 信用を維持しています
そういった仲介者は 認証 人物の確認から 精算 調停 記録管理まで 商取引等におけるあらゆるビジネスや トランザクションの 処理を行っています

総体的には彼らは 良い仕事をしていますが 拡大しつつある 問題もあります

では、ここでいう「問題」とはどういうものでしょうか?
具体的には次のような内容です↓↓

問題1:ハッキングされやすい

問題1:ハッキングされやすい

中央集権的であるということは、言い換えれば「そのハブがやられてしまえばすべての情報が奪われてしまう」ということでもあります。
実際に、JPモルガン、米連邦政府、LinkedIn、ホーム・デポなどはハッキングにより損失をこうむりました。

問題2:誰もが銀行口座をもっているわけではない

問題2:誰もが銀行口座をもっているわけではない

実は、銀行口座を保有したり、それを使ってお金を送金したりするシステムを活用しているのは世界の先進国のほんの一部です。
多くの国では、銀行がなかったり、銀行があっても口座をもてなかったり、更には銀行そのものが信用できず、現金でハンドキャリーするのが当たり前だったりします。
また、送金手数料も経済力の乏しい途上国の人たちには大きな負担です。

銀行システムに頼るのは、世界の格差を広げることにもつながるのです。

もし情報のインターネットだけでなく 価値のインターネットが あったとしたらどうでしょう?

1つの巨大な 世界的分散台帳が 何百万というコンピューター上で 運営されていて 誰にでも使えたとしたら?

そしてお金から楽曲まで あらゆる資産が 強力な仲介者なしに それで保持 移動 取引 交換 管理できたとしたら?

もし価値のための媒体が 存在したとしたら?

つまり、ブロックチェーンはこういった現在の中央集権的なシステムが抱える諸問題を解決するのに有効だということです。

ドン・タプスコットが語る「ブロックチェーンによる解決法」

ドン・タプスコットが語る「ブロックチェーンによる解決法」

そして、彼は、現存のシステムをブロックチェーンによって、次のように解決できると言っています。

1.途上国の土地の権利問題を分散型台帳を用いることで解決できる
2.Airbnbのようなソーシャルエコノミーをライティングなど他の分野でも応用可能
3.先進国で働いている途上国の労働者が母国の家族に安いコストで送金できる
4.お互いのプライバシーを守りながら自由な経済社会を実現することができる
5.音楽や芸術、映像などのコンテンツに関する報酬が正当に支払われる

仮想通貨TED3:仮想通貨研究者が語る「貨幣の未来」

The future of money | Neha Narula - YouTube

出典:YouTube

彼女のスピーチは1900年代の石貨やその後のゴールドから現代のお金、お金のデジタル化など通貨に関するスピーチから始まり、現在我々のお金は新たなフェーズに突入し、未来のお金はプログラム可能であるとし、暗号通貨は革命への第一歩だと説明。政府や銀行などの機関により一切管理を受けない設計で、ビットコインやその仕組み、マイニングなどの説明を行った。
ドルであれ 石であれ 貨幣であれ それ自体には 固有の価値は 無いということです
価値があるとみなされる 唯一の理由は 人々が それらに価値があると 決めたからです
そう決めたから そうみなすだけのことです
貨幣とは交換したり 互いが持っているものを 取引する手段です
貨幣そのものは 客観的価値はありません
集団が互いに価値を 伝えるための手段です
集団が作り上げた虚構です そして とても強力な概念なのです

原始の頃は「ヤップ」などといった石や貝が貨幣として使われました。
物々交換の不公平さ、不便を解消するために登場したのです。
そこに存在したのは、そういった石や貝などの貨幣についての価値に関する人々の合意でした。

ここ20年の間に デジタルマネーが 使われるようになりました
デジタルマネーを介した取引は、コンピュータ上で 1と0を書き換えているだけです
石やコインのような 物理的な存在はありません
デジタルマネーは 世界中の誰に対しても 一瞬での支払いを可能にします

このやりとりは 主要銀行が コンピュータ上で変化する1、0に応じた 支払いを保証しているからです

デジタルマネーになり、一瞬で支払いはできるようになったものの、やはりそこにも問題がありました。
それは「銀行に管理されている」ということです。言い換えれば「銀行に依存している」ともなります。

また、銀行を介することで、時間的にも経済的にもコストがかかり、実はデジタルにはなったものの、不自由な取引の状態のままなのです。

貨幣は新しい時代に 入ろうとしています
未来の貨幣は プログラムすることが可能です
ソフトウエアと通貨を 融合することによって 貨幣は 価値を表す変動のない 単なる単位以上の意味を持ち 保全のために銀行に 頼る必要がありません

そして仮想通貨の登場です。
仮想通貨は、銀行などの第三者を介することがないため、余計なコストがかかることがありません。
なおかつ、世界の情勢に左右されにくい価値を保有しています。

ビットコインの仕組みは ヤップの貨幣の概念にとても似ています
集団全体が送金を 把握しているということです
ビットコインの世界では ビットコインの送信で支払いとし ビットコインの受信で 対価の受け取りがなされます

仮想通貨と原始の貨幣は全く異なるように思えて実は似ているのです。
それは「集団で管理し合う」という点。
中央集権的な誰かを介することなく、1対1で個人的に価値のやりとりを実現することができます。

いつでもシステムは「トレードオフ」

いつでもシステムは「トレードオフ」

彼女は、仮想通貨の登場により、銀行などの第三者によって介入されない自由な取引が実現すると語っています。
しかし、その反面起こり得るネガティブな側面(ダークウェブの存在、資金洗浄など)についても理解しています。

しかし、彼女は言います。

「インターネットが登場したことで、ムダにPCの前で過ごす時間が増えたが、生産性も向上した。新しい技術はいつでもトレードオフを生む。そして仮想通貨の登場は、貨幣の民主化なのです」。

まとめ

いかがでしたか?


TEDは世界の有識者が集まってそれぞれの哲学や予測、知識などについて講演する場です。
そして、そこで仮想通貨がそれぞれの専門家について語られるということは、いかに仮想通貨が世界中で注目をあび、そしてその有用性を誰もが信じようとしているかについての証左ではないでしょうか。

一歩遅れているのは日本です。
日本もアメリカやヨーロッパと同じく、途上国からの労働者を抱える国でもあります。
今現時点では「銀行神話」によって支えられている金融システムですが、最終的には政府や行政に掌握されています。
世界一の累積債務を抱える日本が、ある日突然預金封鎖やハイパーインフレを起こしたらどうでしょうか?
私たちは、それまで安穏としてきた自分を後悔したりしないのでしょうか?


平和だからと安心して思考を止めてしまうのではなく、よりよい未来を築くために、いつでもほんの1分でも5分でもいいから、こういった見解についてあらためて考える必要があるのではないでしょうか。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は現時点(2017年)では投資(というより投機)の手段として着目されています。
しかし、その基礎技術であるブロックチェーンを含め、今後AIとともに、人間の未来をより効率的に、かつ安心できる社会にしていく可能性のあるものではないかと思っています。

個人だけでなく、国としても注目のアイテムなのが仮想通貨です。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問についてお伝えしたいなと考えています。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。