ビットコインなど仮想通貨の取引所を登録制することを盛り込んだ資金決済法などの改正案が5月25日の参議院本会議で可決・成立した。公布から1年以内に施行する。

法案では、仮想通貨をどのように定義したのか。

 法案では仮想通貨を、物品やサービスの対価に使用できるなど財産的な価値があり、円などの法定通貨と交換できるものと定義。仮想通貨の取引所を登録制とし、システムの安全管理などユーザー保護を義務づけた。

今回の法案は何の目的で、どのように仮想通貨が変わっていくのか。

 仮想通貨の規制はテロ資金や資金洗浄への悪用防止のほか利用者の保護が狙い。欧米各国がテロ対策で仮想通貨への規制を整える中、足並みをそろえる姿勢を示すため政府は主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)開催前の成立を目指していた。

仮想通貨法の目的とは

仮想通貨法では、仮想通貨の取引所が登録制となります。
これにより、金融庁が監督官庁となって業務改善や停止の命令を出せるようになります。

こういった規制を設けることで、テロ資金や資金洗浄といった悪用を防止し、
利用者が安全に仮想通貨を利用できるよう保護することを目的としています。

仮想通貨交換業者は登録制になります

仮想通貨交換業者、つまりcoincheckのような取引所は、
その業務を行うために、以下の内容を記載した登録申請書を内閣府に提出する必要があります。


・商号及び住所
・資本金の額
・仮想通貨交換業に係る営業所の名称及び所在地
・取締役及び監査役の氏名
・会計参与設置会社にあっては、会計参与の氏名又は名称
・外国仮想通貨交換業者にあっては、国内における代表者の氏名
・取り扱う仮想通貨の名称
・仮想通貨交換業の内容及び方法
・仮想通貨交換業の一部を第3者に委託する場合にあっては、
 当該委託に係る業務の内容並びにその委託先の氏名又は称号もしくは名称及び住所
・他に事業を行っているときは、その事業の種類
・そのほか内閣府令で定める事項

引用元:銀行法等の一部を改正する法律案 新旧対照条文
ちなみに、この登録申請書には財務書類や、適切な業務管理が整備されていることを証明する書類も必要ですので、運営の怪しい取引所は登録できないようになっています。



これらの書類が受理されると、仮想通貨交換業社登録帳簿に登録が完了します。
仮想通貨交換業社登録帳簿は一般開示されますので、自由に閲覧することができ、
政府に認められた取引所を利用することができます!

会計監査の義務化、監督、業務改善

取引所は、安全管理や利用者の保護(財産の管理や情報提供など)がきちんと為されているかを確認するために、定期的に公認会計士もしくは 監査法人の監査を受けることが義務化されます。

また、取引業務に関する帳簿書類を作成し、事業年度ごとに内閣府へ報告書を提出することも義務付けられます。それには監査の際の報告書も必要になるので、不正な報告はできません。

内閣府が必要だと判断した場合には、業務の運営や財産状況に応じて業務改善命令が出されます。



仮想通貨は数年前に大手取引所の破綻がニュースになり、
その信用度はあまり高いものではありません。

しかし、仮想通貨法で監査や報告が義務化されることで、
不正や悪用といったマイナスイメージも払拭されていくことでしょう。

登録の取り消し、紛争解決

仮想通貨交換業社登録帳簿に登録された機関であっても、法令違反等の理由で登録が消されることがあります。
その際、取引所は業務上の債務の履行を完了させ、管理している利用者の財産を返還することが義務付けられます。

実は、これまで規制がなかったために、過去に取引所が破綻し大きな被害が出たケースもありました。
利用者と取引所間で何か問題が発生した場合でも、ほとんどの取引所はきちんと対応措置をとりますが、明確に措置を義務付けられていたわけではないんです。

取引所の破綻や問題解決に関しても規制が整備されるので、
仮想通貨のリスクも大きく減ることになります。

認定資金決済事業者協会への参加

いわゆる一般社団法人のことです。

所属する法人の適切な運営、発展、そして利用者の利益保護を目的とし、
所属する法人を社員とする旨の定款の定めがあるという条件を満たしている団体に限り、
内閣府が認める「認定資金決済事業者協会」として業務を行うことができます。

これまでは前払式支払手段発行者と資金移動業者しか認められていませんでしたが、仮想通貨法により、ここに仮想通貨交換業者も参画できるようになりました。

これにより、仮想通貨利用者の利益保護はもちろん、
法令の遵守や業務に関する指導、情報提供などを通し、仮想通貨事業の発展も見込めます。

国会提出法案

まとめ。

今回の法案には、ビットコインなどの仮想通貨を利用するユーザー保護と、サミット参加に間に合わせる目的があったようです。

実は、仮想通貨の法案とは別に、フィンテックの法案も………

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松本のぶよし

日本で、仮想通貨が貨幣と認められました。

しかし、国内では、ビットコインの利用や取引、お店での利用はほとんど見られませんが、
外国との取引に、今後仮想通貨が使われていくでしょう。


また、日本に来る外国人観光客が、手数料の安い仮想通貨の支払いを求めるようになるかもしれません。


今のうちに、学んでおきませんか?