本記事では、暗号資産(仮想通貨)の分散型取引所であるKraken(クラーケン)の特徴やメリットなどを詳しく解説していきます。
Kraken(クラーケン)は、2011年に設立された米国に本拠地を置く暗号資産(仮想通貨)取引所です。仮想通貨と法定通貨の交換サービスを提供しています。米国48州に加え、世界の176ヵ国の居住者が利用可能です。取り扱い仮想通貨の数は50種類です。コインマーケットキャップによると、クラーケンは2021年現在、世界で4番目に大きな仮想通貨取引所となっています。
クラーケンは、2014〜2015年に起きた有名なMt.Gox(マウントゴックス)のハッキング事件において、投資家が資産を取り戻せるよう支援を行った企業として知られています。日本では、2020年9月に関東財務局にて事業所登録を済ませており、その翌月からビットコインをはじめとした5種類の仮想通貨取引を開始しています。
Kraken(クラーケン)の誕生経緯
クラーケン創設者のジェシー・パウエル2011年にクラーケン創業に取り組み始めました。その後2年にわたり開発とテストを繰りかえし、2013年9月にサービスをローンチしました。当初はビットコインとライトコイン、そしてユーロの取引きを提供してたといいます。その後、複数の通貨が追加され、証拠金取引を開始しました。
同年7月に、クラーケンは他の米国のビットコインのステークホルダーと共同で、デジタル資産移転機関(DATA)設立委員会を立ち上げました。この委員会の目的は、DATAを仮想通貨業界の自主規制機関にすることでした。しかし、同年10月、クラーケンはプロトコルに重大な欠陥を発見し、上場を控える結果になりました。該当欠陥とその脆弱性はすぐに修復され、上場されましたが、2年後には上場廃止になってしまいました。
Kraken(クラーケン)を使用する3つのメリット
クラーケンを使用する主なメリットには次のようなものがあります。
メリット1 世界第3位のセキュリティ
クラーケンは、取引所のセキュリティランキングで世界第3位にランクインしています。
メリット2 信頼性の高さ
取引所総合ランキングで世界第3位にランクインしているクラーケンは、信頼性抜群です。
メリット3 ユーザーが多い=流動性が高い
クラーケンは、全世界で400万人以上のユーザー数を誇ります。ユーザー数が多いということはつまり、取引量が多いということです。24時間取引高では世界第12位にランクインしている、流動性の高い取引所です。
Kraken(クラーケン)を使用する2つのデメリット
クラーケンを使用する主なデメリットには次のようなものがあります。
デメリット1 日本での取り扱い銘柄は少なめ
クラーケンはグローバルサービスにおいては50種類の取り扱い仮想通貨数となっているものの、日本向けのサービスでの取扱通貨はBTC・BCH・ETH・LTC・XRPの5種類のみと限られます。これについては、今後は改善を目指していると言われているので期待して待ちましょう。
デメリット2 口座開設に時間がかかる
クラーケンでは口座開設にかかる時間が長く、個人アカウントで2~7日、ビジネスアカウントで3~7日かかります。これは、セキュリティがしっかりしていることの裏返しでもあるので、仕方ないでしょう。
Kraken(クラーケン)からの出金方法
クラーケンの出金手順は簡単です。次の手順に従います:
- クラーケンのサイト上でログインし、『入出金』をクリック
- 通貨を選択し、その横にある『出金』をクリック
- その後は、画面の指示に従います