本記事では、暗号資産(仮想通貨)であるEtherium(イーサリウム)の仕組みや買い方などを解説していきます。
仮想通貨の世界では、ビットコイン以外の仮想通貨銘柄をアルトコイン(代替のコインの意味)と呼びますが、本記事でご紹介するイーサリウムもその一つです。
Etherium(イーサリウム)の誕生
イーサリアムは、2013 年に当時弱冠19歳であったヴィタリック・ブテリン氏によって考案されました。ブテリン氏は17歳の時からビットコインや仮想通貨に強い興味を持っており、2012 年にはビットコインを中心とした仮想通貨を特集する雑誌「ビットコインマガジン」を立ち上げています。また、2014年には、PayPal 創業者で投資家でもあるピーター・ティール氏主宰のティール奨学金に選出されている、仮想通貨業界の申し子のような存在です。ブテリン氏へはティール奨学金から2年間で10万ドル(約 1,000万円)が投資され、これはイーサリアム開発の資金になりました。
Etherium(イーサリウム)の仕組みや特徴など
イーサリアムとは、仮想通貨のアルトコインの銘柄であり、それをやりとりするプラットフォームでもあります。つまり、イーサリアムというとプラットフォームと通貨どちらも指すので、少々ややこしいですね。イーサリウムの略称は「ETH」です。
Etherium(イーサリウム)の主な特徴
スマートコントラクト
イーサリアムの大きな特徴であるスマートコントラクトとは、ブロックチェーン上にプログラムを書き込むことで、契約の履行や価値の移転を自動で実行してくれるプログラムです。たとえば、「2年後に、自分の口座にある12ETHを○○さんに支払う」とするプログラムをブロックチェーン上に記録すると、2年後に、登録者の口座から12ETHが○○さんに自動で支払われます。
このようにあらかじめ設定しておいた取引内容を自動的に実行してくれるスマートコントラクトは業務効率を格段に上げてくれます。スマートコントラクトは、仮想通貨業界だけにとどまらず、様々な業界の多様な取引に応用することのできる汎用性があります。今後の幅広い展開が期待されています。株や債券、不動産などの取引の費用や時間を短縮できる技術として、投資業界でも大きな注目を集めています。
イーサリアム上に構築されたスマートコントラクトのコード(プログラム)は誰でも閲覧できるため不正は働きにくく、またルールやアプリの変更はコミュニティの承認が必要なため、高い透明性が保たれています。
dApps 構築のプラットフォーム
イーサリウムのもう一つの特徴は、『分散型アプリケーション(英: Decentralized Applications、略称: dApps )の開発環境を提供するプラットフォーム』としての機能です。
dApps は、企業や政府、銀行などの中央管理者無しで稼働するアプリケーションのことです。アプリケーションを利用する参加者全員がデータを分散管理し、仕様変更などの意思決定に関わることができます。
Etherium(イーサリウム)はどうやって買えるの?
イーサリウム等の仮想通貨を実際に購入するには、『仮想通貨取引所』と呼ばれる専門の取引所に登録(口座開設)する必要があります。イーサリウムの取り扱いがある日本国内の取引所には、Coincheck、DMM Bitcoin、GMOコイン等があります。
購入手順はざっくりまとめると次の通りです:
- 好きな仮想通貨取引所を選び登録する
- 本人確認を行う(画像を提出)
- 各種認証手続きを行う
- 取引所へ入金する
- 好きな仮想通貨を購入する