匿名仮想通貨ビーム(Beam)で気になる「ミンブルウィンブル(MimbleWimble)」

匿名仮想通貨ビーム(Beam)で気になる「ミンブルウィンブル(MimbleWimble)」

ここ最近、匿名仮想通貨ビーム(Beam)が注目を集めています。

その機密性と利便性を高めるため、ミンブルウィンブル(MimbleWimble)とライトニングネットワーク(LN)が実装されていることがその理由です。

なお、このビームには日本のリクルートが出資するとのこと(出資額は非公開)。

ミンブルウィンブルという言葉はもともと小説「ハリーポッター」で登場した呪文です。
これが仮想通貨(暗号資産)用語になるにあたり、仮想通貨(暗号資産)がまさに魔法であることを実感させますが…。

匿名性を高める技術として認識されているミンブルウィンブルですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。

ミンブルウィンブル(MimbleWimble)とは何か

ビットコインにはそれぞれアドレスがあります。
これとともに取引(トランザクション)が行われると、それらの情報を送らなくてはいけないわけですが、情報量が増えてもブロックサイズ(1MB)は同じです。
また、1秒間に処理できるトランザクション数は7つまでとなっています。

このため、高騰期にみられたように、取引量が増えるとその分処理が遅延し、手数料が高くなります。

この問題を解決する技術の一つがライトニングネットワーク(LN)なわけです。
ライトニングネットワークでは、メインチェーンとは別にサイドチェーンを設けることでトランザクションの問題を解決しようとしています。

ミンブルウィンブルの場合は、そもそも「既存のアドレスがない」ことで情報量を減らしています。
アドレスを設けないということは匿名性が高いということ。

匿名性が高いというと「モネロ」「ジーキャッシュ」などを想起することでしょう。
これらの仮想通貨(暗号資産)は匿名技術を高めることで匿名通貨となっていますが、余計に実装している分情報量が多くなったりしています。

一方、ミンブルウィンブルを使ったBeamやGrinの場合は、

ブロックに取り込まれる情報をそもそもなくすことによって、スケーラビリティの向上と匿名性の高さをスマートに両立

アドレスウォレットなしでどうやって送金するの?

ここで出てくる素朴な疑問が

「ウォレットアドレスなしでどうやって送金するのか」

ということです。

ミンブルウィンブルでは、次のような仕組みでこれを解決しています。

一定時間有効な文字列(アドレスみたいですが、一定時間を過ぎるとなくなるため既存のアドレスとは違う)を生成
互いにオンライン状態にあるウォレット同士を相互作用させることで送金を成り立たせています
トランザクションがブロックに取り込まれた時点でトランザクションという単位としては存在せず、インプットとアウトプットのみが残る
送金額をblinding factorと呼ばれる秘密鍵を用いて秘匿したPedersen commitmentという数式だけがブロックチェーンに記録

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すずきまゆこ / 10586 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。