伝統的な株式取引市場であるNYSE(ニューヨーク証券取引所)。
その親会社であるICE(インターコンチネンタル取引所)が仮想通貨(暗号資産)取引プラットフォームBakkt(バックト)の立ち上げを発表したのは去年の夏▼

ただ、米国政府閉鎖もあり、米CFTC(商品先物取引委員会)による審議はなかなか進みません。

しかし、そんな中でもスタッフ募集を行ったりと、すでに水面下でローンチに向けて準備が進んでいます。

そんな中、親会社インターコンチネンタル取引所(ICE)の第4四半期決算説明会が電話会議で7日、行われました。
こちらで同取引所のQ4四半期の純売上高が過去最高の13億ドル、前年同期比で14%増加となったことが明らかにされるとともに、CEOであるジェフ・スプレッチャー氏がBakktへの投資を次のように表現しました。

ICEのCEO「Bakktへの投資は壮大なる”賭け”」

Bakkt(バックト)は「ムーンショット・ベット(壮大な挑戦・賭け)」である
バックトはICEの典型的なビジネスとは異なる方法で組織化されているよ。
自分たちのオフィスを持っているし、自分たちのマネジメントチームを持っている」

このコメントは、電話会議の出席者の一人、バンク・オブ・アメリカのマイケル・キャリア氏から「ICEはBakktへの投資からどれだけのリターンを期待しているのか」という質問に答えたもの。

そして、投資そのものについて、CEOは次のように答えました。

「現在はICEは過半数株主であり今後も資金調達を行う予定だ。
ただ過半数株主であり続けるかあるいはスピンオフするかは、今後の状況次第で判断して決める」

賭けがうまくいかないとわかったら、早々に見切りをつけて受益者に迷惑をかけないようにする、ということですね。

ただ、それでも面白いチャレンジだと強調しています。

ICEには非常に大規模な小売フランチャイズ、エンドユーザーとのグローバルなつながりがあり
もし新しいビジネスプランが計画通りに展開されれば、Bakktをはじめとする戦略的イニシアチブもエコシステムに取り込まれると期待している

また、CFO(最高財務責任者)であるScott Hill氏も次のようにコメントしました

仮想通貨Bakktのローンチを「戦略的イニシアチブ」ととらえ
「2019年度、さらにそれ以降を見据えると、コアな事業だけではなく、住宅ローン、債券事業をはじめ、最初の資金調達ラウンドで1億8000万ドルを調達したBakktのような新しいイニシアチブがもたらすチャンスが楽しみで仕方がない」

Bakktのユニークさは「伝統的な金融業界」や「異業種」とのつながり

仮想通貨(暗号資産)プラットフォームBakktは、NYSEとの間接的なつながりから機関投資家の参入のきっかけとして期待されています。

ただ、Bakktのつよみはそれだけではありません。幅広いつながりにも特徴があります。

ICEからの銀行や規制当局等とコネクションを背景としたグローバルなインフラストラクチャー
著名企業StarbucksやMicrosoftを含め多くの興味深いビジネスが集まり、Bakktへ投資

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仮想通貨ヲタク清水聖子 / 4488 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。