「ブロックチェーン」という用語自体はもはや珍しいものではなくなりました。
2016年あたりでは、「ブロックチェーンで○○という会社が△△の分野において実証実験開始!」というのを目にして興奮する人も多かったのではないでしょうか。

しかし、ブロックチェーンは完ぺきな技術ではなく、また魔法の技術でもありません。
実証実験をしながらも、うまくいかないプロジェクトも多々ありました。

こういった状況を感じ取ったのか、あるいは「実証実験」という言葉にうんざりしたのか…。

ブロックチェーンの話題が出ても、読み流されることが多くなったように感じます。

IBM、「実証実験」から「本格運用へ」

しかし、それはもしかしたら「思い込み」かもしれません。

「Japan Blockchain Conference YOKOHAMA Round 2019」では、日本IBM株式会社の髙田充康事業部長が登壇。

最近のIBMのブロックチェーン活用事例について紹介しました。

IBMは2015年からブロックチェーン事業を開始
当時では「フィンテック = ブロックチェーン」という形で金融エリアへでの実証利用を行っていた。
「全産業にまたがってブロックチェーン利用の検討が広がっている」

次の3つの分野においてはすでに実証実験を終え、本格運用の段階に入っているとのこと。

1.国際貿易
2.食の安全
3.貿易金融

「金融」から「金融以外」での活用が増大

2016年あたりに同社は、金融とそれ以外が9対1の割合
2017年には6対4、2018年での同社が携わったプロジェクトの7割、8割が金融以外

IBMはHyperLedger Fabricを利用

また、ブロックチェーンにも、パブリック型(BTCなど)とプライベート型(Ripple,Stellar)があります。
ビジネスユースだと、セキュリティや効率の面からプライベート型を選択することが一般的だとのこと。

その中でも、IBMは、

「The Linux Foundation」と呼ばれるオープンソースを運営する団体
HyperLedger Fabricというプロジェクトで、企業向けのブロックチェーン実装を他企業と共にオープンソースで開発

3つの分野での活用事例は

では、先述の3つの分野で、具体的にどのように活用されているのでしょうか。

国際貿易


貿易における事務作業は非常に煩雑であることで知られています。
たった一つの商品をA国からB国に輸送するだけで、

実際には30もの企業間でやりとりが行われ、100人以上もの人員、200以上もの書類のやりとりが必要

しかし、ブロックチェーンを活用すれば、この作業を瞬時かつ同時に行うことが可能になります。

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すずきまゆこ / 2941 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。