「ビットコインETF申請取り下げ」相場に影響ない理由とは

ビットコインETFの申請がVanEck及びSolidXにより取り下げられたことが明らかになりました。

昨年夏からその実現の行方について仮想通貨業界(特にユーザー)からかなりの期待を持って見守られていました。
米SECが意見を募った際、多くのユーザーからコメントが殺到したことは記憶に新しいところです。

しかし、不思議なことに相場には影響なしでした▼

24日の仮想通貨市場は、ビットコインが24時間を通して値幅1万円で推移する安定した相場を継続

なぜ特段大きな影響が発生しなかったのか。
市場がビットコインETF実現は難しいことを織り込み済みであったから、と言えます。

そして、その背景には3つの理由がある、と仮想通貨メディアCoinpostでは分析しています。

理由①米国政府閉鎖の影響

まずなんといっても影響が大きいのは米国政府の閉鎖の影響でしょう。
閉鎖状況が長引いたあたりから、関連メディアではこれによるビットコインETFや先物取引への影響が懸念されていました。

理由②米SECによる問題点の指摘と未解決の現状

次にあげられるのは、そもそもビットコインETFの管轄先である米SEC(証券取引委員会)の委員長クレイトン氏がビットコインETFの問題点を指摘し、「これが解決しない限りはビットコインETFの承認はない」としていたことにあります。

理由③CboeによるビットコインETN強調の理由

そして、Cboe(シカゴオプション取引所)による「仮想通貨の成長のためにはビットコインETNを行うべきだ」という主張です。

この背景には、ビットコインETFの先行き不透明感による同取引所のスタンス変更があるとみられています。

ビットコインETFは今後どうなる

さて、いったん熱がさめた「ビットコインETFの夢」ですが、今後完全に絶望的なわけではありません。

ただ、早期実現は難しいと言えます。

仮に、再申請を行なった場合は、これまでの審査機関がリセットされる形で審査が行われるため、米SEC側は最終判断まで(新たな)最大240日までの猶予を持った形で、ETF審査を行うことが可能となる。
このETFに限った話で言えば、(これまでのETF=BTC以外 の多くが最終日程まで引き伸ばされていることを踏まえて)仮に実現したとしても2019年末付近かそれ以降となることも十分に考えられる。

この他、ビットコインETFに関しては、現在、VanEck以外の申請も行われています。

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すずきまゆこ / 4264 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。