仮想通貨取引所クリプトピア、ハッキングされる

ニュージーランドに拠点を置く仮想通貨取引所Cryptopia(クリプトピア)は、1月15日現地時間夜、ツイートで「セキュリティの侵害により重大な損失が発生した」と発表した。
クリプトピア社は、執筆時点の1月16日午前の段階でメンテナンスモードになっており、口座は凍結。入出金は中断

クリプトピアによる明らかな報道はないものの、現地メディアStaffが16日の時点で、流出資産をトラッキング・分析した上で推定された被害通貨と被害額に関して次のように報じています。

イーサリアム(ETH):約19000ETH(240万USD相当)

セントラリティ(CENNZ):約4800万CENNZ(120万USD相当)

仮想通貨取引所クリプトピアとは

クリプトピアは2015年にニュージーランドのクライストチャーチに設立された仮想通貨取引所です。
創業者の趣味の延長から始まったものですが、2017年には利用者が100万人を超え、2018年初旬には140万人を超える程の急成長を成し遂げていました。

ただ、その急成長の弊害からか、仮想通貨取引がしばしばダウンする状況が生じていました。

最大手バイナンス、すぐに口座凍結

この事件を受け、世界最大手の仮想通貨交換業バイナンスは次の対処をすぐに講じました。

SNS上に挙げられた複数の入金アドレスを確認し、ハッカーの資金と見られる流出通貨を同取引所内で凍結
ただいまアドレスをチェックした。我々は一部の通貨を凍結することができた。

不可解なのは、なぜハッカーは盗難した通貨をバイナンスに送ってくるのか。

ソーチャルメディアの報告が上がれば、我々はそれを凍結するのに、犯人にとってはリスクの高い逃走手段ではないのか。

ただ、送金された取引所はバイナンスだけでなくクラーケンなど他の仮想通貨取引所も含まれるようです。


この他、CZは、Twitterのフォロワーなどに対して盗まれた仮想通貨の追跡方法の提案を求めるほか、警察への協力を惜しまない旨も明らかにしています。

この素早い対処のせいか、仮想通貨市況には特段影響なし▼

執筆までの24時間で主要20種のほぼ全てが上昇。ビットコインも3600ドルの水準を維持した。

「自作自演では?」クリプトピアに疑惑も

現在、このハッキング事件については警察による捜査が行われています。
ただ、このハッキング事件自体、「クリプトピアによる自作自演ではないか」という疑いも持たれています。

なぜならば、Twitterで次のような指摘がなされているからです。

ハッキン​​グ前に、仮想通貨イーサリアム (ETH)とセントラリティー(CENNZ)計約4億円分がクリプトピアから持ち出された

この疑惑の始まりは、業界の著名投資家で「WhalePanda」として知られるTwitterアカウントの持ち主による次のツィートから▼

「相場が冷え込んでいるこのタイミングで起きた今回の事件は興味深い。
小規模な取引所が成果を上げるのに苦労し、取引所に登録している人全てにメッセージを送り、新たな仮想通貨プロジェクトへの新規上場登録費用を払わせているような時期にね。」

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鈴木まゆ子 / 1274 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。