仮想通貨取引所ビットメックス「報道は間違いだらけ」

先日、South China Morning Postにより伝えられた「ビットメックスの北米でのトレーディング口座閉鎖」そしてそれによる「取引高減少」のニュース▼

この報道について、コインテレグラフ日本版が仮想通貨取引所ビットメックス(Bitmex)に独自取材を行いました。すると、以下の回答がビットメックスのメールで返ってきました。

間違い①口座閉鎖は「最近突然」「規制の影響」ではない

最近ビットメックスが突然、米国やカナダのケベック州の口座を閉鎖の開始したわけではなく、
むしろ米国に関しては2015年以降「積極的に」問題ある口座に関して閉鎖を行ってきた

具体的には、

ビットメックスは、2015年以来、全ての米国内でのトレーダーを禁止してきた。そして、米商品先物取引委員会(CFTC)など米規制機関のガイダンスの下、積極的に口座を閉鎖してきた。
ビットメックスは、包括的な利用規約を掲載しており、常にアップデートしている。下記のように利用規約の一部を掲載している。これらの文言は、米財務省の外国資産管理室(OFAC)に従って書かれている。
ビットメックスは、ビットメックスへのトレード参加者が住居や取引場所について嘘の情報を提供した時、口座を閉鎖したりポジションを清算したりする権利を常に持っている。
全ての米国のトレーダーを禁止して以来、過去2、3年でこのポリシーを遂行した例はいくつもある
ビットメックスが警告バナーとポップアップを使って、このプロセスについて全ての潜在的な新規ユーザーに通知し始めた

間違い②取引高の減少は口座閉鎖の影響ではない

市場が注目する取引高の減少については、「口座閉鎖」の影響ではなく、仮想通貨相場の低迷やボラティリティ(価格変動幅)の下落など市場環境の変化によるもの

具体的には、

「ビットメックスの収入の大半がアジアである一方、米国は最近成長著しい市場だった」と書いたが、これは真実ではない。
「ビットメックスが米国の口座を閉鎖するまで、米国の利用者は全体の約7分の1を占めていた」と報じたが、これは真実ではない。
「ビットメックスの米国とカナダでの口座閉鎖と過去1ヶ月ビットメックスの取引高の減少が一致している」と報じたが、これもまた間違っている。
過去2、3カ月で取引高が減少しているのは、

1. ビットコイン価格下落と時価総額の減少
2. 仮想通貨のボラティリティの減少
3. 仮想通貨トレーディングコミュニティー全体での取引高の減少が要因

と考えられる。

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すずきまゆこ / 1432 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。