仮想通貨(暗号資産)セキュリティ企業、16億円超の資金調達に成功

一昨年あたりから危機感をもって深刻に受け止められるようになった仮想通貨(暗号資産)関連の「ハッキング」そして「マネーロンダリング」。

これらの問題の存在は、単に関連企業やユーザーにとって脅威になるだけでなく、今後新たな金融としての存在を高めるであろう仮想通貨(暗号資産)そのものの成長を阻害することになりかねません。

そんな意識が高まる中、米国で仮想通貨(暗号資産)セキュリティ企業として事業展開するCipherTrace(サイファートレース)がGalaxy Digitalなど複数の企業からの資金調達に成功しました。
その調達額はなんと1500万ドル(約16億6000万円)。

ウォール街出身のマイケル・ノヴォグラッツ氏をCEOに持つGalaxy Digitalはデジタル資産やブロックチェーン関連に特化して投資銀行業務を行うことで知られています。

その他の出資企業は、Aspect Ventures社、Neotribe Ventures社、WestWave Capital社など。

CipherTrace社とは

CipherTraceは、仮想通貨やブロックチェーン分野を専門に、フォレンジック商品や分析サービスを提供
アンチマネーロンダリングや犯罪対策として、すでに政府や規制当局、法執行措置、監査人などで、同社のサービスが利用

ブロックチェーン分析の手法としては、

匿名性のある資金の流れに関して、数百万に及ぶデータを収集それら大量のデータを機械学習で分析
それら資金が正当な流れなのか、あるいは、犯罪集団などへと流れているのかをトレース

CipherTraceのCEOは次のように自社のビジョンを表現し、今回、投資家たちからの出資を得たことで、同社も優良テック企業の仲間入りをするであろうとしています。

「世界規模にするために、仮想通貨、ブロックチェーンはより高い安全性が必要だ」

また、Galaxy Digitalの投資部門共同責任者の一人Greg Wasserman氏は、今回の出資について次のようにコメントしています。

CipherTraceがAMLやその他規制などのコンプライアンスやセキュリティを向上させることが、(仮想通貨・ブロックチェーンの)マスアダプションへの一番の鍵になる

仮想通貨(暗号資産)セキュリティ・分析・追跡に投資案件続く

仮想通貨(暗号資産)に関するハッキング事件やマネーロンダリングの懸念は後を絶ちません。

今年になり、ニュージーランド拠点の仮想通貨取引所クリプトピアがハッキングされた際も、盗難資金はBinanceに送られました。
ユーザーからの報告によりBinanceは口座凍結という対処をとったものの、それが万全であったかどうかは分かりません。

また、こういった事件が起きるたびに注目されるのが仮想通貨(暗号資産)関連の分析・追跡・セキュリティ企業です。

ハッキング事件の都度、我々がその企業名をよく目にするChinalysis(チェイナリシス)。
同社も先日、分析・追跡事業展開のための資金調達に成功したことを明らかにしました。

今後もさらに、こういった仮想通貨(暗号資産)セキュリティ関連事業の重要性が増していくものとみられます。

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元)仮想通貨まとめの志水 / 5378 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。