51%攻撃に遭ったイーサリアムクラシック(ETC)

先日、51%攻撃の被害に遭った仮想通貨(暗号資産)イーサリアムクラシック(ETC)▼

今回、被害を発見したのは米国大手の仮想通貨取引所Coinbaseですが、イーサリアムクラシックの取り扱いが多い取引所としては

・BitFlyer
・Binance
・DMM Bitcoin

となっています。

イーサリアムクラシックは、一般的な認識としては「より古典的なイーサリアム」というものかと思われます。

華やかさには欠けるイメージがありますが、時価総額ランキングでは18位と比較的上位になっています(日本時間1月8日11:39時点)。

では、イーサリアムクラシックとはどのような仮想通貨(暗号資産)なのでしょうか。

ご存知の方も多いかと思いますが、改めて振り返ってみます。

イーサリアムクラシック(ETC)とは何か

元となるのはイーサリアム(Ethereum)であり、ハードフォークと呼ばれるアップデートによって生まれた仮想通貨

このハードフォークとなったのが2016年に発生したDAO事件▼

TheDAO事件はTheDAOのスプリットの脆弱性を突いて約360万ETH(約8,000万米ドル相当)が盗まれた事件

▼事件の詳細はこちらもご覧くださいね▼

カンタンに言うと、DAO事件によってイーサリアムが盗まれてしまったわけです。

このとき、イーサリアムコミュニティでは対応に関していくつかの意見が発生しました。

①ソフトフォークによりハッカーのアドレスを無効化する、

②TheDAOのスマートコントラクトが「正しい」動きをしていた(書かれたプログラム通りに実行された)ことを受け入れハッカーに資金を明け渡す、

③ハードフォークにより不正送金をなかったことにする

ここで、コミュニティの中に2つの意見に分かれました。

③を選んだのがVitalik率いるイーサリアムの多数派(現在の「イーサリアム(ETH)」)、②を選んだのが少数派のイーサリアム(現在の「イーサリアムクラシック」)です。

イーサリアム(ETH)とイーサリアムクラシック(ETC)の違いは

イーサリアムは、TheDAO事件の対応としてハードフォークにより不正送金をなかったことにすることを選んだブロックチェーン
「イーサリアム」コミュニティから過半数の賛成を得てハードフォークを実施したイーサリアム
「イーサリアム」の考案者であり開発者であるヴィタリック・ブテリンを中心に「ワールドコンピューターを実現する」という目的

一方、イーサリアムクラシックは、▼

イーサリアムクラシックは、問題があったらヴィタリックをはじめとする開発者に頼る対応を非中央集権からかけ離れているという考えから誕生

イーサリアムクラシックの基盤にある考え方に「Code is Law」というものがあります。これは次のような考え方をいいます。

「TheDAO事件の原因は、あくまでTheDAOのコードに脆弱性があって悪用されただけで、『イーサリアム』のコア技術とも言えるスマートコントラクトに問題があったのではない」

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。