仮想通貨の弱気相場がユーザーの記憶に残った2018年。
2017年の高騰期に新たに仮想通貨取引に参加したユーザーにとっては衝撃的な1年となったことでしょう。

同時に、関連産業にとっても打撃の1年に。
仮想通貨投資ファンドのGalaxy Digitalは大損失を計上(でもCEOのノヴォグラッツ氏は強気)、そしてマイニング業界では各社が相次いで事業の縮小やリストラ、撤退を発表しました。

「貸付」「レンディング」業界は弱気相場でも好調

ただ、打撃を受けた産業だけではないようです。
仮想通貨を担保に法定通貨を貸し出したり(あるいは法定通貨を担保に仮想通貨を貸し出す)、あるいは仮想通貨をそのまま貸し出す「貸付」「レンディング」サービスは順調だった模様です。

ブルームバーグの取材に答えた貸付業者は次のように答えています。

「安値で仮想通貨を手放したくない借り手や空売りのために仮想通貨を借入したい大手投資家からの強い需要を見出している」

リクルート出資のブロックファイ、6月から収益が10倍に

たとえば、日本のリクルートが昨年12月に出資を発表したブロックファイ。

ブロックファイの業績は弱気相場でも順調であったようです。ブルームバーグの報道によれば、

さらに、

6月過ぎには、マイケル・ノボグラッツ氏のギャラクシー・デジタル・ベンチャーズが5250万ドルを同社に投資

同社サービスは仮想通貨がほとんどの資産を占めるユーザーに向け、仮想通貨を担保に生活に必要な法定通貨を貸し出すというもの。

このビジネススタイルについて、同社CEOは次のように述べています。

▼同社はクレカサービスも検討しているとのこと▼

ジェネシス・キャピタル、アジアに進出

また、同じく貸付サービスを展開するジェネシス・キャピタルは現在、従業員数を2倍にし、アジアに進出する計画を持っています。

同社の業績は、

ジェネシスは最初の6カ月間の業務で5億5000万ドルを取り扱った
現在ではジェネシスは7億ドルの貸付を行い、平均貸付期間は6週間で貸付残高は約1億4000万ドル

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仮想通貨ヲタク清水聖子 / 18222 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。