仮想通貨ハードウェアウォレットに”脆弱性”

今年1月、仮想通貨取引所コインチェックへの外部ハッキングにより580億円相当のNEMが流出しました。

「取引所ウォレットはヤバい」___以前から言われながらも、この認識がようやくユーザーたちに浸透したのがこの後。

個人向けコールドウォレットであるハードウェアウォレットの売上が急激に伸びたのは、このハッキング事件の後だったのです。

「仮想通貨を安全に守る策」として、現在でもユーザーから大きな信頼が寄せられているハードウェアウォレット。
日本ではLedger Nano SとTrezorが主流です。

しかし、先日、とあるカンファレンスで、その信頼性を崩すデモンストレーションが行われました。

開発者らがハードウェアウォレットの脆弱性をデモで実証

35C3リフレッシング・メモリーズ・コンフェレンスで27日、「WALLET.FAIL」というプロジェクトがとり行われ
Trezor(トレザー)やLedger(レジャー)など、仮想通貨を保管するハードウォレットの脆弱性が示された。

2時間近くあるデモ映像の主な結果は次の通り▼

Trezor

開発者は、ユーザーがパスフレーズをセットしない時のみ秘密鍵の抜き出しが可能だと指摘

Ledger NanoS

2つのハードウェアウォレットについて

TrezorとLedger の反応は

この実験結果について、各社の対応は分かれました。

まず、Trezorの親会社であるサトシラボのCTOは次のようにツイート▼

しかし、Ledgerは自社製品の脆弱性について否定しています。

「利用者が物理的にウォレットを一度も動かさない」という条件が付くので、実際の状況下でユーザーの暗証番号が破られることはない

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すずきまゆこ / 7736 view

すずきまゆこ

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。