中国の仮想通貨マイニング機器メーカーEbang、今年6~9月大幅減益へ

仮想通貨価格の暴落と低迷がマイニングビジネスに影を落としていることはすでにお伝え済みです。
その現実をさらに強調するかのような財務諸表の発表が行われました。

中国の仮想通貨マイニング機器メーカーのEbangが香港証券取引所へのIPO(新規株式公開)申請に伴い、同社の財務諸表を公開しました。財務諸表は2018年6月までのもの。

これによると、

Ebangは、今年前半に21億人民元(約337億円)の売り上げを記録し、2017年と比較して8倍ほどの伸び
2018年前半の粗利益も11.5億人民元(約185億円)と2017年と比較して約15倍以上に増加

背景には仮想通貨価格の2017年の高騰、そしてマイニング事業の伸び、さらにはハードウェアの需要などがありました。

しかし、

2018年の第三四半期以降、つまり、現状公開されている以降の財務状況が劇的に悪化していることがEbangの同IPO報告書によって明らかになった

具体的には、

公開されている財務状況6月から2018年9月30日までの3ヶ月間で売り上げ、粗利益、共に大幅な減少を記録している。

具体的な数字は現在明らかにされていません。が、2019年初めには明らかにされる見込みです。これはマイニング最大手のBitmain社も同じこと。

Ebangが減収減益であることが明らかとなれば、同業のBitmain社も同じ状況であることが推測されます。

Ebangは香港証券取引所にIPO申請予定、しかし‥‥

Ebangは香港証券取引所にIPO申請中とのこと。資金調達予定額は明らかにされていません。しかし、この仮想通貨不況さらにはマイニング不況の影響もあるからか、

Ebangは、その資金調達の初期設定額を半分以下に再設定したことが示唆された
5月時点で10億ドル(約1100億円)の資金調達が予想されていたことを考慮すると、現状、その額は約500億円程度まで引き下げられているのではないか

さらに、香港証券取引所側としても、

EbangやBitmainのようなビットコインマイニング企業を承認することに抵抗を感じていると主張

理由としては、

仮想通貨市場は非常にボラティリティが高く、1、2年前に存在しなかったリスクが実在していることが挙げられている

また、IPO申請も、香港証券取引所に対してだけ行えばいいのではなく、

HKEXだけでなく、香港証券先物事務監察委員会(SFC)のどちらからも承認を得ることが必要

さらに、審査自体も非常に厳しいため、短期でIPOがOKとなる可能性は低いのではないか、とみられています。

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鈴木まゆ子 / 4917 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。