ブロックチェーンの有用性にもっとも着目しているアラブ地域。
特にUAE(アラブ首長国連邦)は、ブロックチェーンにより行政などの効率化に積極的であることで知られています。

そのUAEはブロックチェーンを「貿易と流通の革命」にも積極的に応用しています。

アブダビ港湾公社CEO「ブロックチェーンは貿易デジタル化のカギ」

アブダビ港湾公社アブダビポートの子会社であるマクタ・ゲートウェイ社(Maqta Gateway LLC)が、今年6月、アブダビ史上初めて独自のブロックチェーン技術を導入しました。

アブダビ港湾公社は、書類の削減、リアルタイムでのステータス確認や情報交換の加速化を期待

その際、同社のCEOであるノウラ・アル・ダヘリ博士は、ブロックチェーンを次のように評しています。

「ブロックチェーンは貿易デジタル化のカギになる」

貿易はもともと確認作業のための事務処理が煩雑であることで知られています。
膨大な紙の書類を人間の目で確認するため、ミスも発生。
さらに銀行とのやりとりも悩ましい問題の一つです。

ブロックチェーンによりこれら煩雑な処理が効率化する期待がもたれています。

同社は今年10月、、ベルギーのアントワープ港と共同でブロックチェーン利用のテストを実施。

このプロジェクトでは、分散型台帳技術(DLT)上で国際貿易文書を処理
貨物文書や証明書の交換、識別、検証などでブロックチェーン技術の潜在的な利点を探る。

アブダビ石油公社、IBMと提携しブロックチェーンベースの流通網実験へ

また今月9日、アブダビ国営石油会社のADNOCは、ブロックチェーン特許取得数の多さで知られるIBMと提携、ブロックチェーン技術を応用したサプライチェーンシステムの試験運用を行うことになりました。

ADNOCは、1日の石油産出量が約300万バレル、天然ガス産出量はおよそ10.5立方フィートで、世界最大手のエネルギーおよび石油化学企業の1つです。
ネックは煩雑な事務処理、そして石油の質の証明。

これをブロックチェーンが解決していくかもしれません。

会計の自動化を行うことで、参加企業の間の「取引量や金銭的価値を追跡する単一のプラットフォームを提供する」

ブロックチェーン応用の効果の1つ目は、「煩雑な事務作業の効率化」▼

時間がかかる労働集約型のプロセスをなくすことで、運営コストを大幅に削減
商品のマーケティングと取引を強化し、長期的に持続可能な価値を生み出す

メリットは石油企業にだけもたらされるのではありません。
流通プロセスが透明化されることで、消費者にもプラスな面があります▼

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鈴木まゆ子 / 6976 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。