中国大手通信機器Huawei、商業用ブロックチェーンサービス開始

中国資本の通信機器メーカーとして知られるHuawai。
その通信技術を武器に、今年10月から中国国内で商業用ブロックチェーンサービス(BCS)を開始しています。

そのBCSに関し、12月4日、国際市場向けにおいてもスタートしたと発表しました。

世界中の企業や開発者は同社のクラウドプラットフォーム「HUAWEI CLOUD」上でBCS(ブロックチェーンサービス)を利用

Huaweiのブロックチェーンサービス利用のメリットとは

同社BCSは利用が簡単で効率性と汎用性に優れ、データアプリケーション、IoT、金融などの分野で活用できるとされています。

具体的には、

簡単にブロックチェーンアプリケーションの作成や管理を最小限のコストで行うことが可能となる
セキュリティーやプライバシー保護が高く、ブロックチェーンの開発および導入コストを大幅削減できる
多様なビジネスに適したブロックチェーンシステムが、より時短(5~10分)で構築可能
Hyperledger Fabric 1.1とKubernetesとの互換性を備え、容易な構成と素早い展開、あらゆる側面からのエンドツーエンドの自動的なO&Mが可能

データ取引や身分証明、情報の証明(不動産や教育など)、遠隔医療、食品産地の追跡、IoV、IoTデバイスの管理などといった分野での活用が期待されています。

ブロックチェーンについては開発コストの他、人材確保が各社の課題となっています。
同社のBCSはそういった企業の悩みにこたえるものとなったわけです。

イギリス軍部「Huaweiを排除すべし」

ただし、このブロックチェーンサービスが何も問題なく進むとは思いがたいのが実情です。

というのも、Huaweiは中国資本。
中国による通信傍受はHuaweiのシステムを使って行われているのではないか、という疑いが欧米から持たれているのです。

英秘密情報部(SIS、通称MI6)のアレックス・ヤンガー長官は3日、第5世代(5G)移動通信システムの導入にあたり、Huaweiの参入を排除すべきであると主張しました。

われわれの仲間が行っているように、中国政府と密接な関係にあるファーウェイの次世代高速通信システムに依存すれば、情報網を危機にさらす危険がある。
とりわけ軍事関連の通信を傍受されれば、戦略が筒抜けとなって安全保障上の脅威となる

さらに、

中国やロシア、北朝鮮などからのサイバー攻撃の脅威が拡大している

HuaweiのCFO、カナダで逮捕される

そして12月1日、HuaweiのCFOであり、創業者の娘である孟晩舟氏がカナダ・バンクーバーで逮捕されました。

アメリカから現在経済制裁を受けているイランに対し、不正輸出をしたという疑いがかけられています。

米司法省主導で捜査を進めるアメリカの意向が関係しているとみられており、経済制裁対象となっているイランにネットワーク機器を輸出していた嫌疑がHuaweiにかけられている

今年8月、米国のトランプ大統領は国家安全保障を理由にHuaweiおよび同社のライバル中国企業ZTEについて、各社の製品およびサービスを政府機関で利用することを禁止する法案に署名しました。

さらに、米国は日本を含めた同盟国に対し、Huawei締め出しを働きかけているとのこと。

このようなネガティブ材料があらたなサービスのローンチ前後に起きては、たとえいいサービスであっても忌避される可能性は否定できません。

また、Huaweiに対し通信傍受の疑いを持ち、避ける企業もあるでしょう。

BCSが今後どういった展開を迎えるのかが気になるところです。

当サイトでは、売買に関してお勧めしているものではございません。資料としてご提供できる記事をお届けしております。ご自身でアクションを起こされる場合は、変更されているかもしれない情報を再度確認調査し、ご自身の判断での決断をお願いいたします。いかなる状況になろうとも、当サイトでは何ら責任をお取りすることはございませんことをご承知おきくださいますようお願いいたします。

関連するまとめ

ドイツフランス、そしてIMFが仮想通貨規制の呼びかけ|「リスクと犯罪への警戒」以外の…

ドイツとフランスが共同で今年3月に開催されるG20で仮想通貨規制への国際的な協力を呼びかける旨を発表しました…

鈴木まゆ子 / 9917 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。