アップグレード”セレニティ”を控え注目集まるイーサリアム

「まだかまだか」と期待されながら遅れ続け…ようやく実現しそうなイーサリアムのアップグレード”セレニティ”。
その実現とその後の飛躍の可能性に注目が集まっています。

普段はTwitterなどで「イーサリアムはいつになったら価格が上がるの?」と聞かれるVitalikも、先日のDevcon4(イーサリアムのデベロッパーカンファレンス)にて「イーサリアムの価格は上がるだろう」と発言しました。

独自の機能”スマートコントラクト”により、さまざまなブロックチェーンプロジェクトで活用されるようになったイーサリアム。

そのイーサリアムへの評価について、有識者の間では評価が二分しています。

元GoogleCEO「イーサリアムの革新性は卓越している」

米ベンチャーキャピタルVillage Global社主催の対談イベントにおいて、元グーグルCEOEric Schmidt氏がイーサリアムの革新性について高く評価しました。

ブロックチェーンは、ビットコインや他の(仮想)通貨のための優れたプラットフォームであり、互いを信頼していない個人間における取引のプラットフォームとして卓越している。 
私にとって、今起こりつつあることで最も興味深いのは、ブロックチェーン上での実行が始まることであり、その中で最も明白な例は、イーサリアムの機能がもたらす可能性だ。 
もしイーサリアムが、そのアクティビティをグローバルに同期する方法を見つけ出すことができるならば、それは非常に強力なプラットフォームとなるだろう。それは正に、新たなる発明である。

同氏はソフトウェアエンジニアでもあります。プログラミング技術に深い専門的知識と洞察力を有し、グーグルの発展に大きく寄与したことで知られています。

また、同氏はブロックチェーンそのものについてもコメント。
「大衆向けという括りでは過大評価されているが、技術的な面からみると過小評価されている」としています。

ブロックチェーン=万能で魔法の技術、というような誤解を揶揄しているのかもしれません。

米大学アナリストグループ「多様性の欠如がブロックチェーンのエコシステムを破壊」

ただその一方、イーサリアムに対して厳しい評価を下すところもあります。

ノースイースタン大学とメリーランド大学のアナリストグループが10月31日に公表した研究報告では、次のような指摘がなされています。

イーサリアム(ETH)スマートコントラクトにおける多様性の欠如が、イーサリアムブロックチェーン エコシステムに脅威をもたらしている
大部分のイーサリアム スマートコントラクトが「他のコントラクトの直接的な複製、または複製に近いもの」
もし複製されたスマートコントラクトに脆弱性やバグのあるコードが含まれていれば、それが潜在的なリスクになる
これまでのイーサリアムのスマートコントラクトが、ユーザーにより作成されたものよりも、「他のコントラクトにより作成されたものの方が3倍多い可能性が高い」
コントラクトの60%以上が「相互作用を持ったことがなく」、一方でユーザーの裏付けのあるコントラクトのうち、固有のものは10%に満たない
イーサリアムではコードの再利用が相当量行われており、「イーサリアムユーザーに広範な影響を及ぼしている」可能性がある
イーサリアムに「中核的なコントラクト機能」を複数実装することが、最終的に「イーサリアムに対しより強力な多重防御」を提供するかもしれない

調査内容

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鈴木まゆ子 / 3327 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

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そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。