Vitalikが「これでイーサリアムの価格が上がるかもしれない」と予言したイーサリアムの次期大型アップデート「セレニティ」に期待が集まります。

このセレニティでのプロセスの一つとなっているのがPOW(プルーフ・オブ・ワーク)からPOS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行。
この移行を行うことで、現在のイーサリアムで問題視されている膨大な電気量の消費などの抑制につながると期待されています。

では、POSとはどのような仕組みなのでしょうか。

POS(Proof of Stake、プルーフ・オブ・ステーク)とは何か

Proof of Stakeとは、多くのアルトコインで採用されている、保有している仮想通貨の量が多いほど取引の承認権、すなわち、新しいブロックをブロックチェーンに繋ぐ権利を得やすい仕組みのこと

マイニング(採掘)の作業とは、要はアルゴリズムの計算の承認方法です。

仮想通貨の世界は、「お互いをよく知らない者同士=悪意がある人がいるかもしれない状況」でいかに通貨の価値を担保するか、という”トラストレスでも動く仕組み”で成り立っています。
(ちなみに中央集権はその真逆で「お互いの信頼関係が前提」なわけですね。そんでもって政府などによる”裏切り”がよく発生するからよく問題になるわけでして)

POSはそのトラストレスでも動く計算承認方法のひとつです。

ただ、POSには2種類の方法があります。

一方はProof of WorkにCoin Age(コイン年数)という概念を導入したもの、そしてもう一方は純粋にコインの保有量だけが関係するものです。

POSの種類①Coin Age(コイン年数)+Proof of Work

Coin Ageは(コインの量)×(コインを保有している期間) で定められる量
たくさんコインを持っているほど、その保有期間が長いほどCoin Ageは大きくなります

なぜかというと

POSの種類②ランダムなProof of Stake(コインの保有量を考慮)

取引を承認する人をランダムに選び、選ばれる確率をコインの保有量に比例させておくという仕組み
コインを持っているほどくじ引きをたくさん引けて、当たりを引いたら取引を承認できる、という感じ
報酬をもらえる確率がコインの保有量に単純に比例するので利息が発生するような状態とも言えます

そのため、ランダムマイニング&コイン保有量にチャンスが比例、というタイプをマイニングと呼ばずに「フォージング(鋳造)」と呼びます。

コインの保有量が多ければ多いほど、マイニングに成功しやすくなるわけです。
言い換えると「お金持ちほど成功しやすい」ことになります。
現実の資本主義世界と似ていますね(たまに逆転もあるけど)

POS登場の背景とは

POSはそもそもPOWにおける次の問題を解決するためでした。

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鈴木まゆ子 / 11243 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。