バイナンス、マネロンの疑いのある同業者口座を凍結

ユーザビリティ向上やセキュリティの確保、さらにはチャリティ活動などにも積極的な仮想通貨取引所バイナンス。
しかし、マネーロンダリング(資金洗浄)には厳格です。

バイナンスは先日、資金洗浄の疑いがあるとして、ある顧客の資産を凍結しました。
その資産の持ち主は、同業者であるロシア系仮想通貨取引所のWEXです。

Wexのアカウントを監視していた被害者ユーザー団体からの申告を受け、バイナンスは8月から10月にかけ25回に渡り、総額93000ETHを移動した2つのアカウントを25日に凍結していた事を公表した。

ツイッター上でロシアの仮想通貨取引所Wexのコールドウォレットから大量の仮想通貨をマネーロンダリングされている事を指摘された際、バイナンスCEOのCZは次のように答えています。

特定されたアカウントを凍結した。
法執行機関に連絡してケースナンバーを教えてくれ。

法執行機関に協力するつもりだ。
我々が嫌いな中央集権の一部と関わり他の取引所の無法状態(我々は詳細を知らない)に対応するのは嫌だ。

しかし、やれることをやる

仮想通貨取引所WEXとは

仮想通貨取引所WEX(WEX.nzというメディアもあります)はロシア系の仮想通貨取引所。

ただ、その動きには不審な動きがありました。

被害を受けたユーザーからロシア当局に事件としての訴えがあったほど。
また、被害者団体は、この事件に関するウェブサイトも立ち上げています。

さらに、WEXのインフラ元もかなりあやしく、

昨年7月にMt.GOXから盗難されたビットコインを資金洗浄していた事からアメリカ政府に運営停止させられたBTC-eだ
BTC-eの元運営者であるAlexander Vinnik氏は2013年に世界を揺るがしたMt.Gox事件から流出したビットコインを所有していた疑いでギリシャで逮捕させられている。

こういった過去を払拭し、新たな第一歩を踏むべくBTC-eを買収し、WEXという名前の取引所に変わったわけです。

取引所は一時期順調でした。

しかし、最近になり、取引ペアにおける価格の乖離が生じていました。

コインテレグラフでは次のように述べています▼

WEX.nzは取引開始をしてからすぐにビットコイン(BTC)価格が他の取引所より高いことを疑問視する声が出ている。
執筆時点でWEX.nznにおけるビットコイン(BTC)は8547ドルで、CoinMarketCapの平均価格より35%高くなっている

”取引所のありよう”が今後の仮想通貨業界の成長の要

怪しい動きをするのはWEXだけではありません。
先日、カナダの小規模取引所であるメープルチェンジでは一気に資金が消失。”出口詐欺ではないか”という疑いが持たれました。

また、ロシアが拠点とみられるYobitでは、事前に告知したとはいえ、草コイン対象にパンプアンドダンプを行いました。パンプアンドダンプは、日本の金商法では禁止されている相場操縦の一つです。

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鈴木まゆ子 / 1210 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。