ヨーロッパ最大の仮想通貨取引所、韓国の投資会社の傘下へ

2018年、日本で頻発した仮想通貨取引所の買収劇。
ただ、これは日本だけの現象ではないようです。

ヨーロッパ最大の仮想通貨取引所Bitstampの80%株式が、韓国の投資会社NXMHにより取得されました。
買収額は約4億ドル(およそ450億円)とも言われています。また、買収に関してはすべて現金で行われたとも。

ご報告:Bitstampは、ベルギーを本拠地とする投資会社NXMHによって買収されました。私たちのチーム、運営陣、ビジョンはこのまま維持されます。これは市場で最も信頼される仮想通貨取引所となるための、確実な次の一歩だと信じております。

仮想通貨取引所Bitstampとは

Bitstampは、USDやEUR建の法定通貨取引ペアの提供だけでなく、仮想通貨間取引も提供している欧州最大級の仮想通貨取引所だ。

取扱通貨は、ビットコイン、XRP(リップル)、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン。
BTCやXRPを中心に、米ドル建の取引がよく行われているのだとか。

投資会社NXMHとは

投資会社NXMHとはベルギーに拠点を置く韓国資本の投資会社です。
管理資産は20億ユーロ(約2,600億円)。
韓国のオンラインゲーム企業NXC(ネクソン)の傘下企業となります。

ネクソンの名前はゲームに詳しい方ならご存知かと思います。
任天堂に次いで時価総額7000億円超の大手ゲーム会社です。
「メイプルストーリー」や「マビノギ」、「アラド戦記」といったオンラインゲームを配信しています。

今回の買収以外に、NXMHは、2017年に仮想通貨取引所Korbitを買収しています。もしかしたら今後、ネクソンはオンラインのゲーム・仮想通貨のエコシステムの形成を計画しているのかもしれません。

日本のピクセル、エストニアの仮想通貨取引所CoinCoin OÜを買収

この他、日本の企業であるピクセルカンパニーズ株式会社が、自身の子会社である同社の連結子会社である海伯力(香港)有限公司を通じ、エストニアの仮想通貨取引所CoinCoin OÜを買収しました。

CoinCoin OÜの全ての出資持分を取得することについて決議し、持分譲渡契約を締結した

CoinCoin社は、▼

既にエストニア国内で仮想通貨交換業を行うためのライセンス及び電子的に資産を預かることができるライセンスを取得

ピクセル社は▼

フィンテック・IoTデバイスの開発・製品化、マイニング事業やブロックチェーン技術を用いたシステムの開発受託事業を行っている。

単純に仮想通貨取引事業を行いたいだけではなく、ブロックチェーン総合産業としての海外展開を視野に入れているのかもしれません。

大手企業による取引所買収はなぜ頻発するのか

これまでにも、大手企業による仮想通貨取引所の買収は頻発しました。

仮想通貨価格が低迷し、市場の回復が見込まれるかどうかも分からない2018年において、なぜ仮想通貨取引所の買収が頻発するのか。

一つには「仮想通貨取引所の収益性の底堅さ」があるといわれています。

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鈴木まゆ子 / 5877 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。