カナダの仮想通貨取引所から仮想通貨が”全額”流出

2017年以降、ときどき発生する「仮想通貨取引所へのハッキング」。
日本でもコインチェックでのNEM流出事件、そしてZaifの3種類の仮想通貨流出事件に見舞われました。
韓国ではビッサムがハッキングに。

ただ、いずれも顧客が被害を受けた分については補填をするという「基本的な対応」をしています。

だからこそ、今回お伝えするカナダの仮想通貨取引所での出来事は、腑に落ちないのかもしれません。

カナダ・アルバータ州にある仮想通貨取引所メープルチェンジが「資金流出被害を受けた」という主張をしているということが、複数のメディアによって報じられています。

ただ、非常に不思議なのが次の点▼

「支払いのための資金が底をついた」ことを理由に突然取引を停止

さらに、仮想通貨メディア、CCNにより次の事実が判明▼

ツイッター削除の1時間ほど前、メープルチェンジは「バグ」が発生し、何者かによって取引所の全ての資金が引き出されたと発表していた

「出口詐欺ではないか」という見方が多勢

今回のメープルチェンジの動きについて、「出口詐欺ではないか」という見方が多勢を占めています。

※出口詐欺とは…

顧客の信頼を得て、それらの資金を一ヶ所(この件では取引所のウォレット)に集めさせて、タイミングを見計らって持ち逃げするというトリック

人気アナリストのJoseph Young氏もTwitterで次のように述べています。

今回の「資金流出報告」を明らかな『出口詐欺』
「小規模な取引所を使うメリットが無く、規制されている、透明性の高い取引所を使うべきだ」

BinanceのCZ「コールドウォレットのない取引所は注意せよ」

また、世界最大手の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)のCEOであるCZも、

コールドウォレットを使用しない取引所は避けたほうがいいだろう

ヤバい取引所の見分け方

日本の仮想通貨メディアCoinpostでは、ヤバい仮想通貨取引所の見分け方を次のように指摘しています。

セキュリティの万全を期すためコールドウォレット (ネットと接続していない)を併用する(保有ではメイン)が、このような手立てを行わない時点で、ユーザーは注意すべき

つまり、ホットウォレットでのみの補完ということは「いくらでも言い逃れができる」「いくらでも”外部ハッキング”を隠れ蓑にできる」ということです。

取引所の保管状況については必ず目を向けるべきだとしています(とはいえ、コインチェックも事件発生前は「コールドウォレットですべて管理しています」とウソをついていたので、「あるから安全」とも言い難いのですが)

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鈴木まゆ子 / 7234 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。