仮想通貨カストディ&セキュリティのBitGO、BTC連動ステイブルコイン開発へ

2017年のような高騰を迎えることなく終焉しそうな2018年の仮想通貨市場。
ボラティリティが下がる一方、新たな技術やプロダクトの開発は着々と進んでいるようです。
さらに、決済手段としての活用への着目から、ステイブルコインブームとなりそうな予感。

そして、大手金融機関ゴールドマン・サックスなどから出資を受ける仮想通貨カストディとセキュリティの企業であるBitGOも、このステイブルコイン開発に向かうとのこと。

ただし、他社と異なり、コインの連動先は”仮想通貨ビットコイン”です。

ビットゴー(BitGo)は26日、仮想通貨ビットコイン(BTC)に1:1で裏付けされたイーサリアム(ETH)ベースのコインの開発を発表した。

ラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin=WBTC)と呼ばれる同社のステイブルコインは、ERC20トークンを活用した形のステイブルコイン。

そのため、イーサリアムエコシステム内での様々な活用を検討した上での開発となります。たとえば、▼

分散型取引所(DEX)、ステーブルコインや貸し出しの担保、決済や柔軟なスマートコントラクトなど

BitGOの説明によれば、

WBTCが主要な仮想通貨ビットコインに「安定性と価値」をもたらし、イーサリアムブロックチェーン上のビジネスに仮想通貨を適用できる
すべてのビットコインはアドレスと残高を表示するダッシュボード上に配置
ユーザーはブロックチェーン上に保管されている各ビットコインを確認することができ、イーサスキャン経由で監視することが可能。

また、2019年1月には、主要な分散型プロジェクトであるカイバーネットワーク(Kyber Network)、グノーシス(Gnosis)、メーカーダオ(MakerDAO )はこのWBTCの最初のユースケースの立ち上げに関与するようになるとのことです。

発行上限と裏付けの担保:鋳造はカストディアンのみ、償還時にWBTCは焼却

WBTCの鋳造は、マーチャントから承認を得たカストディアンのみ可能
WBTC保有者がビットコインに償還した場合、WBTCは焼却(バーン)される

最大の特徴は「透明性」

全てのWBTCの発行は、完全オンチェーンでの裏付けと検証のもと行われる。
高いレベルの透明性を維持するため、プロジェクトのダッシュボードは、WBTC全額の未決済分に対応する量の全てのビットコインがカストディアンにより保管されていることを証明するproof-of-reserveにより動く。

Proof-of-reservesとは、裏付けとなる資産(この場合はBTC)の保有残高を投資家に対してオープンにすることでその信用を得ようとする方法を言います。
リザーブの状態を日々公開しているので、「リザーブのレポートを見てsolvency(支払い能力)があることを信用してくれ」と言うスタンスです。

このほか、

ローンチから、これらはコミュニティにより運営され、ガバナンスは暗号通貨業界で有力なプロジェクトにより構成された自律分散型組織(DAO)を通して行われる。

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鈴木まゆ子 / 1847 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。