世界最大の暗号化SNS”Telegram”の創始者、Pavel Durov(パーヴェル・ドゥーロフ)

世界最大の暗号化SNS”Telegram(テレグラム)”。

他のSNSと違い、完全暗号化しているため、外部からのハッキングにも強いといわれています。
そのため、有力ICOの情報だけでなく、アンダーグラウンドな情報のやりとりもこのテレグラムを通じて行われることが多いのだとか。

そのテレグラムの創設者は若きロシア人、Pavel Durov(パーヴェル・ドゥーロフ)です。

このテレグラム内のブロックチェーンプラットフォームTONを構築するため、彼はICO(イニシャル・コイン・オファリング)を行いました。
テレグラム側が発行するトークンは”Gram”。

これは今年3月時点で17億ドルを調達、「史上最大のICO」と呼ばれました。
(その後EOSのICO資金調達額40億ドルに追い抜かれます)

ICOで資金調達してもとん挫するプロジェクトが多いのが実情。
しかし彼は着実に計画を実行に移しました。

今年秋には、TONのテスト版がリリースされるとのこと。

また、Pavelは40歳以下で仮想通貨界隈でもっとも影響力のある一人としてForbesに取り上げられました。

一見すると非常に順風満帆で来ているかのように見えますが、、、彼はテレグラム創設以前も以後も、辛酸をなめています。

最初のロシアSNS”VK”を創設するも、追い出される

Pavelはサンクトペテルブルク大学を卒業後、SNS”V Kontakte”(フ・コンタクテ、略称”VK”)を開発します。
これはのちに、もう一つのロシア大手のSNSアドナクラースニキと市場占有率を争うほどの規模に。

旧ソ連エリアであるウクライナやベラルーシなどでも使われるようになりました。

しかし、暗号性の高いSNSは、ロシア当局から注目されます。
検閲をさせるようにという当局からの指示に対し、パーヴェルは抵抗。
Facebookでその主張をしている最中、今度はVKの上位株主たちからCEOの座を追われます。

その後、彼は、“プライバシーと言論の自由を確保しながら”新しいプロジェクトを作っていけて、本社を恒久的に置ける国や都市の提案をFacebookのフォロワーに求めます。

“どの国や都市がぼくたちにいちばん合っていると思われますか? 
この記事の下のコメント欄で教えてください。
ぼくたちサイドの要件としては、ぼくたちは官僚主義と警察国家と大きな政府と戦争と社会主義と過剰な規制がきらいです。
ぼくたちは、自由と強力な司法と小さな政府と自由市場と中立性と人権が好きです”

海外脱出、世界最大のSNS”テレグラム”開発へ

そして、彼は主要技術者を引き連れて海外に拠点を移しました。そこでテレグラムを開発。しかしこれも、ロシア当局の目にとまり、情報を提供するように要請されるのです。

テレグラムは暗号性の非常に高いSNS。
テレグラムは通信記録を暗号化することでユーザーのプライバシーを担保しています。
暗号化されているため、第三者が通信内容を検閲することができないのです。

このため、単なる連絡や情報のやりとりだけでなく、違法売買やテロの温床になっているともいわれています。

ロシア連邦保安局(FSB)は、昨年起きたテロ事件にテレグラム(Telegram)が通信手段として使われたことを突き止めており、通信記録へのアクセス権を渡すようにテレグラムに求めていた。

しかし、テレグラム側はこれを拒否。結果、ロシア国内では今年4月からテレグラムの使用が禁止されています。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 10596 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。