スイスの保険仲介業者が個人向け仮想通貨保険サービス開始

仮想通貨が普及し、多くの人の手に渡るようになってから課題となっているのが「ハッキングによる盗難」。

よくメディアで話題になるのは仮想通貨取引所におけるハッキングですが、個人のウォレットも対象外ではありません。
些細なことで大事な仮想通貨が盗まれてしまうリスクを誰もが抱えています。

そんな中、スイスの保険仲介業者Aspis SAが個人向けの仮想通貨保険サービス「Crypto Ins」を開始するとのこと。

対象は、仮想通貨取引所やウォレットに個人で所有する顧客の仮想通貨資産とのこと。

ビットコインとイーサリアム両方の通貨での保険サービス提供に対応
保険事案に関連する支払いは、保障されているアカウント総資産に対して総計算し、それに基づいてビットコインで行われる
ハッカーによる攻撃や悪意のある行為によって完全に取引所がダウンした場合にも保険が適用される

利用方法は

CryptoInsにて登録し、その次に保険を掛けたい取引所やウォレットを選択するだけ

利用可能な取引所

バイナンスやビットフィネックス、ビットレックス、ポロニエックス、マイイーサウォレット(MEW)など

運営内容と補償期間

全ての保険金はトップのグローバル再保険会社によって保証
Selecta InsuranceやReinsurance Company Limitedによって保険証明書が発行
標準の保険適用期間は90日となっており、拡張オプションには90日間と365日間がある。

現在の仮想通貨保険の状況

このAspis SAによる個人仮想通貨保険はきわめて画期的だといえるでしょう。

というのも、相次ぐ仮想通貨ハッキングで個人資産が毀損している事実が頻発しているものの、これに対するカバーがほとんどないのが現状だからです。

日本で発生したコインチェック事件にせよ、Zaifハッキング事件にせよ、”運よく”取引所が補償するとしただけにすぎません。
ハッキングにより取引所が破綻してしまったら、投資家は泣きを見ることになります。

一部取引所ではハッキング被害に対する保険を掛けてはいるものの、保険の適用範囲は狭く、まだまだ課題が多いのが実情だ

日本では以前、ビットフライヤーやコインチェックが仮想通貨保険を開始するといったニュースが流れましたが、コインチェックは「交渉段階」、ビットフライヤーにいたっては「日本円が盗まれた時のみ対象」となっています。

もっともハッキングされやすい仮想通貨に対する補償ではないのです。

韓国でも新たに仮想通貨保険が検討されているとのこと。


今後、仮想通貨のリスク懸念が高まっていくにつれ、こういった個人向け保険の需要もまた高くなっていくものと思われます。

※免責:なお、この記事はこれらの保険を保証するものではありません。保険に加入する場合は、自身で保険企業の信頼性、企業概要、保証内容などをご確認ください。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 2985 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。