
”アンチ仮想通貨”ルビーニ教授、米国上院公聴会で舌戦|「仮想通貨は犯罪の温床」とするも有識者により反論される
過激な仮想通貨&ブロックチェーン攻撃で連日仮想通貨界隈を賑わせているニューヨーク大学のルビーニ教授。ついに11日の米国上院の公聴会でその毒舌…じゃなくて舌戦を繰り広げました。「仮想通貨は犯罪と温床」としてその危険性について主張しましたが、Coin CenterのPeter Van Valkenburgh氏が反論。「ブロックチェーンは既存システムの希望の星だ」などと語りました。
仮想通貨とブロックチェーンについて連日ツィートを流すニューヨーク大学のルビーニ教授
(連日どころかしょっちゅうですよ。教授、仕事してます?大丈夫?それとも炎上商法??)
仮想通貨界隈では11日の米国上院の公聴会での発言への不安(というよりもはやエンターテイメント的な期待)とあわせて注目されていました。
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ルビーニ教授、11日米国上院での公聴会にて「仮想通貨は犯罪の温床」
そのルビーニ教授がついに11日、米国上院の公聴会に有識者として招致。
「ブロックチェーンと仮想通貨エコシステム」をテーマに持論を展開しました。
「仮想通貨は全ての詐欺の元凶だ…。ブロックチェーンは史上最も過剰評価された技術で、データベース以上のものではない。」
昨年のクリスマスやサンクスギビングでは会う人全てから仮想通貨を買うべきか問われた
「とりわけ、株と債券の見分けもつかないような金融知識ゼロの人間がビットコインや仮想通貨の狂気に取り憑かれている。」
しかし、これに対し、Coin Centerの調査ディレクターPeter Van Valkenburgh(ペーター・フォン・ヴァルケンバーグ)氏が反論▼
ブロックチェーンと仮想通貨は完璧でもなければ、現時点で完全に仕上がったものでもないが、様々な金融事情を改善しうる大きな一歩
完璧かと問われればそうではない、1972年にEメールが発明された時もそうだった。
ビットコインは全ての面で最高の通貨という訳ではなく、どこでも使える訳でもない。
相場通りの値段で使えないこともあるし、安定した価値を有してもいない。
そして次のように仮想通貨に一定の評価を与えました▼
ビットコインは、世界中から使える初の公共通貨だ
それでも機能している。信頼のおける仲介人もなしに機能するなんて驚きだ。
ブロックチェーン技術が起こしうる問題と、解決しうる課題について
委員会の3分の1以上が今回のテーマについてまんべんなく質問を投げかけました。
今注目を集めているブロックチェーンについてもその課題などについて議論。
ルビーニ氏は次のように主張▼
完全なコントロール下におけない限り、企業や銀行は分散型台帳を導入することはないだろう
このルビーニ氏の説に対し、ヴァルケンバーグ氏はお粗末なセキュリティの中央機関に情報集積することの潜在的リスクについて言及▼
アメリカ人の約半分にあたる、1億4千万人分の社会保険番号が、Equifax社の漏洩で盗まれてしまった。
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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 24553 view

税理士・ライター。
2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。
しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。
そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。
何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。
こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。
Twitter: mayu_suzu8
この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。
2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。