ベネズエラ独自仮想通貨”ペトロ”、いまだに存在確認した人は”ほぼゼロ”

ハイパーインフレに苦しむベネズエラにて、マドゥーロ大統領の触れ込みにより大々的にローンチされた(らしい)独自仮想通貨ペトロ。

「給与などの決済に使えます」など、政府のプレスリリースだけは景気がいいのですが、その存在を確認した人はほぼゼロです。

ビットコインやイーサリアムといった名の知れた仮想通貨とは違い、ペトロの所有者を見つけるのは困難だ。

ロイターが気合と根性で探し出してやっといた「ペトロ確認者」

ただ、それでも気合と根性を入れて探し出せばいたらしく、ロイター通信によれば、どうにか1人はいたとのこと。その投資家によれば、

ペトロ取引の経験について「かなりうまくいった」

さらに、ペトロの不調については、

米国が購入を禁じたことや、否定的な報道のせいだと非難

「ロイターは誠実な報道機関ではない」としているので、かなりマドゥーロ大統領支持派の投資家であることがうかがえます。

彼の証言が真実であるかどうかはわかりませんが、現実には「ペトロを確認した人を見つけるのは困難」と言わざるを得ません。

交流サイトBitcoinTalkではペトロへの不満続出

「ビットコイントーク」と呼ばれる仮想通貨の交流サイトでは今年初め、熱心なトレーダーたちがペトロに関する投稿を始めました。

ただ、盛り上がったのは最初だけ。徐々に投資家たちからは不満の声があがりました。

情報不足やコインがなかなか入手できない

同交流サイトに対し、「クリプトバイアグラ」と名乗る参加者は6月25日に次のような投稿をしています。

「現時点で言えば詐欺。良い投資になるかどうかは時がたてば分かる」

「ペトロは仮想通貨ダッシュ(DASH)のパクリだ」の声

さらに、ペトロには仮想通貨ダッシュのパクリ疑惑も出ています。
発見したのはイーサリアム(ETH)開発者。

ペトロICOのホワイトペーパーの11ページにある図が、Github上にあるダッシュのレポジトリーから丸パクリされたものだとのこと。

図だけではなく、機能もパクっているようで、▼

ダッシュと同じX11マイニングアルゴリズムを使っている
ダッシュの機能の一つである「インスタント送金(Instant Send)もデフォルト機能として取り入れている

ペトロのホワイトペーパーには、

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鈴木まゆ子 / 720 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。