仮想通貨・ブロックチェーン関連出資は今年9か月間で約440億円に

仮想通貨市場は昨年ほど注目されていません。
急激な高騰という現象がなくなり、一時的な投資家たち(いわゆる「イナゴ」)も市場から去ってゆきました。

現在、それでも仮想通貨を握っているのは、初期の投資家か、損切が怖くて手放せない投資家だといわれています。

では、もう誰も市場に見向きもしていないのでしょうか?

表向きの市場には見えないところで、仮想通貨・ブロックチェーンには熱いまなざしが注がれています。

ブロックチェーン調査会社ディア(Diar)のレポートによれば、▼

ブロックチェーンおよび仮想通貨関連スタートアップは、2018年の第1~第3四半期にかけてVCファンドから約440億円を調達した

「ブロックチェーン市場は70億ドル相当の規模になる」と先日、バンク・オブ・アメリカが調査・分析結果を明らかにしました▼

また、仮想通貨投資ファンドのGalaxy DigitalのCEOであるノヴォグラッツ氏は、仮想通貨価格の伸び悩みにも関わらず、「インフラとしての整備がなされつつあり、成長が期待できる」としました。

ICOは下火に

ただ、単純には喜んでいられなさそうです。

というのも、この「仮想通貨」「ブロックチェーン」へのVCの投資額増加の背景には”ICOの下火”があるからです。

ICOトークンの70%は価値が落ち込んでおり、ほとんどが以前のピーク価格より90%減の状況。

原因1:ICO規制がない

ICO発行体の企業は資金提供を受けても“必ず製品やサービスをローンチしなければならない”という契約上の義務がない

つまり、ICO投資は原則「期待値」のみで行うのがベースとなります。

一発逆転を狙う個人投資家ならまだしも、リターンを前提に投資を行うVCからすれば、ICO投資は無意味な投資として映るのではないでしょうか。

原因2:ICO詐欺の横行

また、詐欺的ICOが多いのも事実。

原因3:プロジェクトの実現が稀、コストかかりすぎ

さらに、▼

関連するまとめ

R3が倒産の危機”買収のウワサ”も|リップルとの訴訟問題も大きな鍵になるのか

2014年設立のR3(R3CEV LLC)は分散台帳技術を開発する企業で、世界の銀行や企業を束ねるR3Cev…

仮想通貨まとめ編集部の志水 / 9982 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。