SWELL2日目、有価証券の該当性の問題が議論の対象に

リップル社主催の国際カンファレンス「SWELL2018」が10月1日から行われています。

1日目には、元アメリカ大統領のクリントン氏が登壇して講演。

「ブロックチェーンという新たな技術によるイノベーションを促進するなら、過度な規制はすべきではない、金の卵を産むガチョウを殺すな」

と、自身の大統領時代のIT政策を振り返りつつ考えを述べました。

2日目のスケジュールはこちら▼

・SURVEY SAYS…(リップル社マーケティング戦略チーフが調査結果を発表)

・THE FUTURE OF COMMERCE:商業の未来

・FLASHTALK: HOW WE IMPROVED RETAIL REMITTANCES サイアム商業銀行:送金サービスの改善方法

・FLASHTALK: HOW PAYMENTS IMPROVED OUR CUSTOMER EXPERIENCE 経験価値(CX)の改善

・FLASHTALK: HOW WE’RE SOLVING THE CROSS-NETWORK SETTLEMENT

・PROBLEM GLOBALLY ネットワーク間の国際決済

・FUTURISTS IN BLOCKCHAIN AND PAYMENTS フューチャリスト達が語るブロックチェーンと決済

・THE 800 POUND GORILLA: DIGITAL ASSET ADOPTION 威圧的な問題:仮想資産の採択

この中で特に注目されたのが、「仮想通貨規制」の問題。
リップル(XRP)をはじめ、多くの仮想通貨については、米SECなどから証券に該当するのではないかとみられており、証券業登録など規制の適用を受けるべきかどうかが議論の焦点となっています。

NY金融サービス局、IMF関係者らの発言は

仮想通貨の規制に関し、有識者たちがさまざまな意見を述べました。

まず、ニューヨーク州における仮想通貨関連ライセンスとなるBitLicenseを考案したBen Lawsky氏。
同氏は現在、リップル社の役員となっています。

仮想通貨業界における規制に関して、以下のように語りました。

2013年より我々ニューヨーク金融サービス局は、まず(規制対象を)学ぶことから始めることが、最終的に多くの重要な金融機関の参入することに繋がると思っていた。

次に、国際通貨基金(IMF)における法務部の副長官を務めるRoss Leckow氏は次のように述べ、仮想通貨規制については前向きなスタンスを示しました。

「IMFNewsは暗号資産に対して他のコメンテーターに比べて、より公平なスタンスを取っている。暗号資産は、マネーロンダリングとテロが悪用するリスクはあるが、国際金融システムをより効率的且つ包摂にし得る。」

米SEC経験者「リップル(XRP)は有価証券ではない」

そして注目されたのがアメリカ証券取引委員会(米SEC)で8年間首席弁護士を歴任したMichael Didiuk氏の発言。

同氏は、「XRPは有価証券ではなく、通貨だ」とし、理由を次のように述べました。

Howey Testは4つの項目全てに該当しなければならないが、仮想通貨XRPはリップル社がなくなったとしても十分機能できる。

Howey Testとは

特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。
1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。
いくつかのICOプロジェクトがこのテストスコアを計算して、トークンの「証券性」を検証している。

また、同氏は、仮に米SECで仮想通貨がいきなり有価証券として扱われた場合、大きな影響があるとしています。

もし過去3、4年間通貨として扱われていたものが急に有価証券として見なされた場合、それは大きなリップルエフェクト(波及効果)を起こすだろう。

SECとリップル社でXRPの証券該当可能性に意見が分かれる

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 4647 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。