トレーディングデスク開設否定のゴールドマンサックス(GS)、ビジネス再始動か

今月初め、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場に激震が走りました。

それまで信じられていた「ゴールドマンサックス(GS)がビットコインのトレーディングデスク開設」ニュースについて、GS本体から否定の発表。
そもそも、そんな計画などないとされました。

これにより、ビットコインをはじめとする仮想通貨価格は一気に下落。
仮想通貨に関心を持たれる皆さんは、よく覚えている出来事なのではないでしょうか。

また、このニュースが流れたのは相場操縦のためではないかという疑いももたれました▼

「カストディとデリバティブはやるけどね」といったGS。

しばらく成りを潜めていましたが、ここ最近になって、GS×仮想通貨の話題が出てきました。

GS,イーサリアム先物のNDF取引を計画?

GSとイーサリアムがタッグを組んで既に顧客に提供しているビットコイン(NDF取引)に続き、ETH先物に基づいたNDF取引を検討しているとのこと。
ICOジャーナルが報じました。

解説:NDF取引とは

NDFは「Non Deliverable Forward(ノンデリバラブル・フォワード)】の略。
為替予約取引に類似した取引だが、実物や実際の外貨の受渡しは行わない。
両当事者が取引時に決定したNDF価格と、決済期日における実勢直物価格の差額を想定元本に乗じた額を米ドルなどで決済するもの。

メディアによっては「ICOジャーナルのフェイクニュースでは?」と疑いも

ただし、仮想通貨メディアBitcoin Exchange Guideでは、「これ、FUDじゃね?」としています。

このレポートはICOジャーナルによるものです。ICOジャーナルは匿名情報をリソースに独自のストーリーを展開するのを習慣としてきました。

The report comes from TheICOJournal, which has developed a habit for writing inventive stories filled with unnamed sources.

私たちが知る限り、それは一般に知られておらず、Goldman Sachsがbitcoin NDFやビットコイン投資商品を顧客に提供しているという証拠はありません。

As far as we can tell, that’s not public knowledge, and there’s no evidence of Goldman Sachs offering a bitcoin NDF or any bitcoin investment product to clients.

Goldman Sachsが暗号取引デスクや特定の暗号投資商品を扱っているという噂は聞きましたが、2018年9月現在、暗号関連の製品やプラットフォームを公表していません。

We’ve heard rumors that Goldman Sachs is working on a crypto trading desk and certain crypto investment products, but they have not publicly released a crypto-related product or platform as of September 2018.

付け加えると、GSなど大手金融機関には「受益者」がいます。

プラス、イーサリアムは今価格が下落。
参入にはチャンスかもしれませんが、見方によっては「ビットコイン以上に穴の開いたバケツ」です。

現状でGSがETHデリバティブにチャレンジするか?と考えると可能性はあまり高くないと言わざるを得ません。

ICOジャーナルの報告が真であるかどうかを見るために、2019年の初めまで待たなければなりません。

This latest report claims that an Ethereum NDF is inevitable. We’ll have to wait until early 2019, however, to see if The ICO Journal’s report is true.

仮想通貨スタートアップにGS出資_”仮想通貨を使わず”決済実行

逆にこちらはGSが「仮想通貨の様子見」で着手した、と考えることができるかもしれません。

GSは、Googleの子会社などとともに、仮想通貨ビットコインを使った国際送金の仕組みを開発する米Veem(本社サンフランシスコ)に出資しました。
出資総額は両社であわせておよそ28億円。

加えて、

Veemはゴールドマンサックスから議決権を持たない取締役会オブザーバーも受け入れる。

Veemのプロジェクトとは

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鈴木まゆ子 / 2101 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。