仮想通貨ばかりがハッカーに狙われる…なぜ?

今年になり(いや正確には昨年とか一昨年とか以前からあったことですが)仮想通貨取引所や個人のウォレットがやたらと狙われる案件が増えています。

先日仮想通貨取引所Zaifから大量の仮想通貨が盗まれましたが、今年1月にはコインチェックからNEMが580億円相当ハッキングされました。

この他、韓国の仮想通貨取引所などでもハッキングされています。

ここで不思議なのが「FXや証券口座よりも仮想通貨が狙われる」ということ。
どちらも資産性があるのに、なぜ仮想通貨ばかりが狙われるのでしょうか。

仮想通貨が狙われる理由は「銀行口座を介さなくてもOKだから」

Q. FX口座や証券口座では「不正ログインされた!」、「買っていた米ドル/円が盗まれた!」といった話は聞かない。

なぜ、仮想通貨取引所でばかり不正ログインや盗難が多発するのか?

この疑問については、すでに今年3月、コインチェック事件の発生を受けて、投資関連のウェブサイト「ザイ!オンライン」でQ&Aが書かれています。

こちらを一部ご紹介しますね。


かつては、親が子供の銀行口座を本人に無断で開設なども可能でしたが。。。

最近はマネーロンダリング対策(AML対策)の強化で、一人の人間が複数の銀行口座を持つことなどはできなくなりましたし、本人確認が非常に重視されています。

そのため、ほぼ銀行口座=個人IDの状況です。

仮想通貨は”そのまま”盗める上、”アドレス=個人ID”ではない

けれど、仮想通貨は違います。

「どのウォレットへ送金したか」はわかっても、「そのウォレットの持ち主が誰か」を特定するのは難しい。

仮想通貨自体が決済手段としての機能を持つ上(メジャーコインであればあるほど決済手段として信用される)、銀行を介さなくても送金ができてしまいます。
さらに、アドレスは一人の人間が複数持つことも可能であり、アドレスと個人IDは結びついていません。

したがって、ハッカーには”都合がいい”のです。

実際、コインチェック事件のときは、盗まれた仮想通貨はあちこちのアドレスに分散化されて送金され、その一部は、追跡が困難なダークウェブに流れたとされています。

仮想通貨のハッキング=秘密鍵の漏洩

また、本サイトをご覧の方の多くは「仮想通貨のハッキングが何を意味するか」をご存知かとは思いますが、、、

念のため、仮想通貨に興味を持ち始めてまだ日が浅い方向けに解説しますね。

仮想通貨のハッキングとは、仮想通貨という”実物”が盗まれることではありません。

仮想通貨はあくまでもデータに過ぎません。そしてそのデータはブロックチェーン上で公開されています。

盗まれるのはあくまでも秘密鍵なのです。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。