「規制のサンドボックス」ってよく見かけるけど意味わかんない・・

仮想通貨やブロックチェーン関連話題、特に規制をどうしようか的なテーマの話を追いかけていると、ときどき

「規制のサンドボックス」

というコトバを見かけます。

「なにこれ?意味わかんない!」と思いつつも、ググるの面倒くさくて流し読みしてしまう人も多いのではないでしょうか←コレ筆者

(※ちなみに筆者はなぜか「ダブルアイリッシュダッチサンドイッチ」という租税回避スキーム用語を思い出していました。。。(^▽^;))

今回は、その謎の用語「規制のサンドボックス」について解説していきます。

規制のサンドボックスとは何か

規制のサンドボックスとは、英語だとRegulatory Sand Boxと表記されます。

サンドボックスとは「砂場」のこと。
子どもたちの遊び場の鉄板ですよね。

ここからイメージしていただきたいのですが、要は、

「がんじがらめにしちゃうとイノベーションは図れないので、規制の中で”お砂場”作って遊ばせてイノベーションしてもらおうぜ!」

という国側の規制の特別措置です。

政府・公的機関等が革新的な新事業を育成するために、現行法の規制を一時的に停止する規制緩和策

なぜかというと、▼

イノベーションの成果を新たな付加価値の創出に繋げるためには、トライ&エラーを繰り返すことで規制改革のためのデータを取得する社会実証を積み重ねることが不可欠

世界各国では、第4次産業革命の新技術・新事業を自国に引き込むための国際競争が激化しています。

でも新規イノベーションと既存の法律がぶつかり合うことも少なくありません。

特に仮想通貨なんて、「デジタルデータがお金?は?何言っちゃってんの?国には国の法定通貨ってもんがあるんだよ!偽造コイン作ってんじゃないよ!」

と怒り狂う規制当局とかもあるわけです
(その最たるものがインドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)な感じがしますけどね)

かといって規制にガチガチになっているとイノベーションは図れません。
今後の国の経済成長などに役立つものがあるかもしれないのに、です。

そこで、既存の規制を一時停止し、決まったハコの中でスタートアップなどにトライアル&エラーを繰り返して実社会に役立つものを作ってもらおうじゃないか?ということで始まったのが「規制のサンドボックス」です。

イギリスでは「規制のサンドボックス」活用企業の4割がブロックチェーン関連

すでに海外では活用が始まっています。着目したいのはイギリスの活用っぷり▼

英国の金融行動監視機構(FCA)は、規制サンドボックスの第4群に参加が認められた29社の内、40パーセントが分散型台帳技術(DLT)を使用していることを、7月3日の発表で明らかにした。

具体的にはこんなカンジ▼

2社は保険の提供をDLTでサポートし、その他にジオロケーションやアプリケーションプログラミングインタフェース(API)、人工知能(AI)の分野でDLTを採用する企業もある

また、仮想通貨については、▼

承認された企業の「ごく一部」は、「暗号資産」に関連した試験を行う

今年8月、国際的な「規制のサンドボックス」について議論

この規制のサンドボックスを活用して、イノベーションを図ろうというのか「一国レベル」に留まりません。

8月7日、英国の金融行動監視機構(FCA)が香港、米国、オーストラリア、アブダビといったいった法域の11の規制当局と共同で、グローバル金融イノベーションネットワーク(GFIN)構想を発表しました。

このGFIN構想が予定していることは、▼

金融技術に関する政策を議論し「国際的なソリューションの試験環境」を企業に提供する「世界規模のサンドボックス制度」を推進するための、規制当局のネットワークとして機能する

このGFIN構想に先立ち、すでにFCAを中心に2月に議論が行われていた模様。

なお、このGFINでは、国際決済のDLTの活用に対して規制当局がどのように協力するかというもの以外に、国境を超えて行われることの多いICO(イニシャル・コイン・オファリング)についてどうするかの議論も行われたとのこと。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 9336 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。