Google、ブロックチェーン領域に本格参入?

Googleがブロックチェーン領域への本格参入を決意したというニュースが流れています。

今年は昨年以前にましてブロックチェーン高速進化の1年。
単なる実証実験にとどまらず、実用化の動きも出てきています。

Googleがブロックチェーン領域に参入するとなれば、他の大手IT企業であるAmazonやIBM、Microsoftとのぶつかり合いは必至です。

米Googleは8月30日、同社の企業向けビッグデータ解析クラウドサービス「BigQuery」で分散アプリプラットフォーム「Ethereum(イーサリアム)」のブロックチェーンデータを解析できるようにしたと発表しました。

イーサリアムの解析は既存APIによっても可能だが、従来のAPIはブロックチェーンのすべての情報を引き出すことはできていなかった。BigQueryではそれが可能という。
イーサリアムのブロックチェーンをパリティに同期し、スマートコントラクトを含むデイリーベースの台帳からデータを抽出し、BigQueryに取り込む。

このプロセスで、すべてのデータは「ethereum_blockchain」データセットに保存され、毎日更新される。
Googleは1日に集計された総Ether転送および平均取引コストを示すチャートを例として示し、「こうした視覚化はイーサリアムアーキテクチャ自体の改善の優先順位付けなどのビジネス決定に役立つ」としている。

また、Googleは、イーサリアム上の猫育成ゲーム「CryptoKitties」の参加アカウントの“家系図”の視覚化も紹介しました。

このゲームのスマートコントラクトはイーサリアム上で最も多いものです。

下の図は、少なくとも10匹の猫を飼育しているアカウントの状態を視覚化したものとなります。

色は所有者を、サイズは各猫のPageRank(生殖適合度)を表しています。

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Facebookもブロックチェーン領域に本格参入

また、SNS最大手のFacebookもブロックチェーン領域に参入するようになりました。

「Googleの収益ビジネスとブロックチェーンはなじまない」という意見も

ただし、こういったGoogleのブロックチェーンとのかかわりが注目を集める一方、「Googleにブロックチェーンはなじまない」とするものもあります。

グーグルやフェイスブックもブロックチェーンに参入してきているものの、この2社が現状データの収集で強みを発揮し、中央集権的な広告収益モデルに大きく依存している以上、ブロックチェーンの概念は相性がいいとは言えません。

またGoogleは自社に集められた個人情報をビッグデータとして他社に販売しているとも言われています。
こういったビジネスが展開できるのは中央集権的な組織だからこそ。

ただ、「自分の情報をやすやすと他の組織に依存してしまう」ことには個人に一定のリスクがかかることになります。
IBMはその対策にもなるシステムをブロックチェーンを活用して開発しました。▼

ただ、その「こだわり」を捨てざるを得ない状況にGoogleが追い込まれているのかもしれません。

というのも、Googleの高収益の柱は”広告”。
しかし、その柱が、スマホ使用の増加などに伴い、増加しつつあります。

個別企業への支払額は開示していないが、過去の裁判資料によれば、14年にはアップルに対し約10億ドルを支払っていた。iPhoneの台数が増えた今では、その額はさらに膨らんでいるだろう。
17年度のTACは216億ドルに上り、グーグルは広告収入の2割以上を他企業に支払っている。そして、広告収入に対するTACの割合が上昇している

こういった事情から、次なる収益事業を育てるべく、他分野の開拓を進めています。
最大の期待の星がクラウドサービス。AmazonのAWSに対抗すべく、自社クラウドサービスを拡大しているのです。

この他、ハードウェアビジネスにも着手していますが、ハードウェアにはコストがかかります。

一方、クラウドサービスには原価が基本的にかかりません。

なおかつ、ブロックチェーンは「コスト削減」という文字が踊ります。

Googleにとっては、このようなバーチャル空間でのビジネスが次なる指標となっているのかもしれません。

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鈴木まゆ子 / 4008 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。