CBOE、年内にも「イーサリアム先物取引開始」

昨年始まったビットコイン先物取引。

この先物取引により、ビットコインの価格変動そしてアルトコインの価格変動の仕方に一定の変化がみられるようになりました。

このビットコイン先物取引を導入したシカゴオプション取引所(CBOE)には新たな計画があるようです。

米国最大のオプション取引所であるシカゴオプション取引所(CBOE)がまもなくイーサリアム(ETH)の先物取引を開始する計画を立てている
仮想通貨取引所ジェミニを通して年末までに開始する予定

イーサリアム先物は米商品先物取引委員会(CFTC)も検討していると言われています。

ただ、CBOEも全体として積極的、というわけではなさそうです。幹部の一人は次のようにコメントしていました。

「他の仮想通貨先物取引の開始に向けてインフラなどが整うのを待っている」

CMEは消極的

もうひとつのビットコイン先物取引を開始したCME(米シカゴ先物市場)は、アルトコインであるイーサリアム先物取引については消極的。
次のようにコメントし、「やるとしても話題作りにしかならない」と考えているようです。

アルトコインは「ボラティリティーが極めて高く、新しい」
とりあえず先物として導入して「どうなるのか確かめる」ようなことはしない
すでにあるビットコイン先物でさえ「おそらく最も物議を醸した商品の立ち上げ」だった

アルトコインの先物については疑問視する声も

ただし、このイーサリアム先物取引については、市場関係者の意見が対立している模様です。

このアルトコインの先物取引が、ゆくゆくは他のアルトコインの先物や金融商品の開発につなげるとして好感をもつ関係者もいますが、

ブロックチェーン技術のコンサルタントを務めるプレストン・バーン氏は疑問視しています。

「コインの70%が100人未満に所有される仮想通貨の先物を開始することは受け入れられない。ましてや違法で資金調達をした可能性のある仮想通貨のね」

見方によっては、犯罪やマネーロンダリングを助長することにもなるわけです。

実際「誰が仮想通貨にかかわっているかわからない、だから金融商品にするのはいかがなものか」という意見は、現在米SECでのビットコインETFの承認の是非に関する議論でも浮上しています。

トム・リー氏「ビットコインにとっては好材料」

一方、ビットコイン年末価格強気発言で知られる米調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏は、今回のイーサリアム先物取引については

「イーサにとっては悪い材料、ビットコインにとっては良い材料」

として、次のように評価しています。

イーサリアム先物取引の開始によってイーサリアム弱気派がイーサリアム下落に賭ける取引をしやすくなるだろう

先物取引になるということは「売りから入れる」ということでもあります。

実際、ビットコイン先物が開始した時も、直後にビットコイン価格は過去最高値をつけました。しかし、それ以降は70%以上下落しています。

これと同様の現象がイーサに起きる、とリー氏は見ています。

なお、ETH先物が始まった場合、次のような現象は、先物をする側にとっては好材料となるかもしれません。

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鈴木まゆ子 / 1166 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。